バンポゴルフ

ウォン安で商品の仕入れも厳しい韓国だが、先頃、単独店では売上トップを誇るバンポゴルフ（ソウル近郊）が2009年1・2月度の売れ筋ランキングを発表した。以下、同店の解説を交えながら各アイテムのベスト5を紹介する。 ＜ドライバー＞ ①ザ・ゼクシオ（SRIスポーツ）、②バーナー（09モデル、テーラーメイド）、③マジェスティ（マルマン）、④GP－450（グランプリ）、⑤レガシー（キャロウェイ） 「価格の安い米国ブランドに消費者ニーズが傾いていますが、日本勢では『ザ・ゼクシオ』の強さが光る。老若男女と幅広い層から支持を得ており、今後も市場を牽引するモデルと期待しています。また、テーラーメイドの『R9』のフィッティングコンセプトはユニーク。価格もリーズナブルなので注目モデルとして台頭しそうです」 ＜フェアウェイウッド＞ ①ザ・ゼクシオ（SRIスポーツ）、②バーナー（08モデル、テーラーメイド）、③マジェスティ（マルマン）、④ディアブロ（キャロウェイ）、⑤オノフARMS（08モデル、ダイワ精工） 「フェアウェイでも『ザ・ゼクシオ』が強い。また、不況にも関わらず高額品の『マジェスティ』が昨年同等レベルの販売量を確保していることが特筆できます」 ＜ユーティリティクラブ＞ ①ザ・ゼクシオ（SRIスポーツ）、②パワートルネード（キャスコ）、③ハイボアXLS（クリーブランド）、④ウッディⅡ（デビッド）、⑤ツアーステージV－iQ（08モデル、ブリヂストン） この部門も『ザ・ゼクシオ』がトップに君臨するが、キャスコ、クリーブランドなども善戦。今ではもうあまり名前を聞かれなくなった韓国ブランド（デビッド）が顔を出しているのが特徴的だ。 ＜アイアンセット＞ ①ザ・ゼクシオ（SRIスポーツ）、②V300Ⅱ（ブリヂストン）、③マジェスティ（マルマン）、④X－22（キャロウェイ）、⑤GⅢ（ダイワ精工） 「軟鉄鍛造モデルはミズノの独壇場でしたが、代理店が価格を引き上げたことで今年は苦戦しそう。一方、代理店が価格を下げたブリヂストンがシェアを伸ばしそうです。鋳造モデルは、『ザ・ゼクシオ』とキャロウェイ（『X－22』など）の安定感が際立っている」 ＜ウエッジ＞ ①CG12（クリーブランド）、②MT28V4（フォーティーン）、③ファウンダース（ファウンダースクラブ）、④ツアークローム（キャロウェイ）、⑤500ウエッジ（PRGR） クリーブランドが圧倒的な強さ。販売量では2位のフォーティーンに2倍近い差をつけている。韓国で人気があるタイトリスト・ボーケイがランクインしていないのが意外。 ＜パター＞ ①XGホワイトホット（オデッセイ）、②iシリーズ（ピン）、③Cグルーブ（Yesパター）、④スパイダー（テーラーメイド）、⑤ミルドシリーズ（クリーブランド） オデッセイとピンが高いレベルで激しくトップ争いを演じ、3位のYesパターに大きく水をあけている印象。ちなみに、6位に日本のニッチブランド『オダパター』がランクイン、健闘が光る。 ＜ボール＞ ①プロV1（タイトリスト）、②ゼクシオ（SRIスポーツ）、③レガシー（キャロウェイ）、④KIRA（キャスコ）、⑤VOLVIK（BISMUTH） 「韓国では『プロV1』の人気が高く、市場の60％を占める印象。3月中旬にはニューモデルの出荷も開始されるので、市場で期待する声も高い。一方、『Z－STAR』（SRIスポーツ）や『X－01』（ブリヂストン）も力強い『プロV1』対抗品を投入したので、今年は『プロV1』と他社品とのシェアが縮まるかもしれません」 あくまでも単独店でのセールスデータだが、市場ニーズの見極めには参考になる資料だろう。