大会開幕前にジュニアゴルファーへのクリニックを行った選手たち(Matthew Lewis/Getty Images)

上海に帰ってくる今年最後の世界ゴルフ選手権には、多くの「レース・トゥ・ドバイ」ポイントがかけられている。木曜の第1ラウンドを前に知っておくべき重要事項は次の通りだ。

ザンダーの防衛戦

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ディフェンディングチャンピオンのザンダー・シャウフェレは、かつて「WGCブリヂストン招待」と呼ばれた現在の「WGC FedExセントジュード招待」でタイガー・ウッズが2006年と2007年に連覇して以来はじめてとなる世界ゴルフ選手権連覇を目指して今大会に臨む。仮にシャウフェレが連覇に成功すると、彼はウッズが1999年から2001年にかけて当時「WGC NECインビテーショナル」と呼ばれた現在の「WGC FedExセントジュード招待」で達成した世界ゴルフ選手権3連覇への挑戦権を得ることになる。

世界ゴルフ選手権デビュー組

今週、シェシャンインターナショナルGCでは、今季好成績を維持している12人のヨーロピアンツアーメンバーが世界ゴルフ選手権デビューを果たし、「レース・トゥ・ドバイ」での大幅なランクアップを目指すことになる。デビューを果たすのは、クリスチャン・ベゾイデンハウト、ブライス・イーストン、ベンジャミン・エベール、ジャズ・ジェーンワタナノンド、川村昌弘、カート・キタヤマ、ロマン・ランガスク、ザンダー・ロンバード、ロバート・マッキンタイア、ビクトル・ペレス、マティアス・シュワブ、そしてポール・ワーリングの12人である。

デビュー組で「レース・トゥ・ドバイ」ランキング最上位につけるのは、現在7位のロバート・マッキンタイアであり、今季初出場の「全英オープン」で6位タイに入った彼は上海での注目株の一人である。

吉兆

その12人のデビュー組のなかで、ペレスとマッキンタイアは中国でスリリングな瞬間を楽しんだ経験を持っている。昨年、チャレンジツアーの「フォシャンオープン」に出場した2人は、共にモンスター級のロングパットを沈めてプレーオフ決着を強いたのである。先ず、前の組でプレーしていたマッキンタイアは、72ホール目で約21メートルのパットを沈め、通算19アンダーのターゲットを設定。これに対し、最終組でプレーしたペレスが12メートルのパットを入れ返したことで、勝負はプレーオフへともつれ込んだ。プレーオフでは、パーとしたマッキンタイアに対し、素晴らしい4番アイアンのショットで2.4メートルのイーグルパットをお膳立てしたペレスが2パットのバーディを奪って勝利をものにした。

世界ゴルフ選手権の歴史

2019年シーズンは、第1回世界ゴルフ選手権の開催から21シーズン目にあたる。最初の大会となった当時「アクセンチュアマッチプレー選手権」と呼ばれた現在の「WGCデルテクノロジーズマッチプレー」は、1999年にカリフォルニアのラコスタR&Sで開催され、ジェフ・マガートが優勝した。同年には、当時「NECインビテーショナル」と呼ばれた現在の「FedExセントジュード招待」、そして当時「アメリカンエキスプレス選手権」と呼ばれた現在の「メキシコ選手権」も開催。「WGC HSBCチャンピオンズ」は2009年に第1回大会が開催された。

シェシャンインターナショナルGC

世界ゴルフ選手権に組み込まれた2009年以降、1回の例外を除き、「WGC HSBCチャンピオンズ」は毎年シェシャンインターナショナルGCで開催されてきた。唯一の例外となった2012年大会は深センのミッションヒルズGCで開催され、イアン・ポールターが勝利を収めた。

シェシャンインターナショナルGCは常に中国最高のゴルフコースと評価されているコースであり、7,261ヤード、パー72のレイアウトは、ショットメイキングと戦略の両面から、ショットの精度が要求されることで知られる。