欧州男子ツアー

ホントに300yd飛ぶ?ツアープロの平均飛距離は/欧州ツアースタッツ

2017/01/01 09:26

“平均的な”ヨーロピアンツアープロとは

昨年は欧州ツアー・ナンバーワンプレーヤーに。ヘンリック・ステンソンのスゴさとは?

ゴルフファンと話しをすると、その多くの人は、すべてのプロゴルファーは300yd飛ばし、ほぼ毎回パーオンに成功し、ガードバンカーに捕まったとしても、そこから毎回“寄せワン”で上がることができると言う。

しかしながら、すべてのプロゴルファーは強みと弱点を併せ持っているものであり、今回はそんな彼らの平均値をとってみると、実際はそうでもない。各部門の数字がどのようになるのか検証してみた。以下は2016年シーズンをプレーしたヨーロピアンツアープロの平均値である。

<平均スコア: 71.85>

プロゴルフの世界において、本質的に物を言うデータは平均スコアのみである。平均スコアが良ければ、ゴルフの総合力に秀でているということになる。2016年シーズンのヨーロピアンツアー全体の平均スコアは71.85だった。平均スコアが最も良かったのは「レース・トゥ・ドバイ」を制したヘンリック・ステンソンで、彼は69.14と驚異的な数字を記録した。ステンソン以外で、2016年シーズンの平均スコアが70を切ったのは、フランチェスコ・モリナリロリー・マキロイ、そしてティレル・ハットンのみだった。平均スコアが72を切った選手は全体で128人だった。

<平均飛距離: 288.0yd>

プロゴルフで最も頻繁に話しの種になるのは平均飛距離であろう。ゴルファーは皆、ティから1ydでも遠くへ飛ばしたがるものであり、それはツアープロとて例外ではない。しかし、驚くべきことに、ヨーロピアンツアーの平均値を取ると、平均飛距離は290ydを下回っていた。実のところ、2016年に平均飛距離が300ydを超えたのは14人に留まり、2015年の27人から大幅減となった。2016年に最も飛ばしたのは南アフリカのディーン・バームスターで、その平均飛距離は315.6ヤードだった。最も飛ばなかったのは、平均飛距離が260.1ydだったシディクール・ラーマンだった。とは言え、このバングラデシュ人選手は5月の「アフラシアバンクモーリシャスオープン」で2位に入っている。

<平均フェアウェイキープ率: 58.2%>

ツアーでは、フェアウェイを外すと、大体0.3から0.4打損をする。72ホールの長丁場を考えると、フェアウェイキープがいかに重要であるかが分かる。とは言いながらも、ツアープロの平均フェアウェイキープ率は60%を下回るのである。2016年にフェアウェイキープ率が4分の3を上回ったのはヘンリック・ステンソンフランチェスコ・モリナリの2人のみだった。ちなみに、この2人は平均スコアで1位と2位に入った。

<平均パーオン率: 66.9%>

フェアウェイを捉えたら、次のゴールはグリーンヒットということになるが、2016年のツアープロの平均パーオン率は66.94%。この部門のトップは南アフリカのトーマス・アイケン。ここ3年で2度目の1位を記録したアイケンのパーオン率は79.2%で、彼は1ラウンド辺り14ホールでパーオンに成功している計算になる。2016年にパーオン率が75%を超えたのは7選手のみだった(アイケン、ステンソン、マキロイ、ガルシア、カブレラベロー、ヴィースベルガー、ヒバート)。

<平均スクランブル率: 53.0%>

ツアープロでさえグリーンを外すことはままあるわけだが、グリーンを外しながらもパーセーブできるかどうかは極めて重大である。スクランブル率とは、パーオンしなかったホールをパーかそれよりも良いスコアで上がる率のこと。2016年、選手たちはその様な状況から50%を少し超える確率でパーをセーブした。2016年にこの部門で最も秀でていたのは“飛ばない屋”のシディクール・ラーマン
で、彼は165回パーオンに失敗しながらも、117回パーセーブに成功し、スクランブル率70.9%を達成した。スクランブル率が60%を超えたのは、全体で22人のみだった。

<平均サンドセーブ率: 53.6%>

プロと比較してアマチュアが最も苦戦するのは、やはりガードバンカーからのショットである。驚くべきことに、2016年のヨーロピアンツアープロは、ガードバンカーからのパーセーブ確立が、スクランブル率を上回った。この部門でトップに立ったのは82.9%のサンドセーブ率を記録したスペインのアレハンドロ・カニサレスで、彼は70回中58回ガードバンカーからの寄せワンに成功したのである。

<平均パット数: 29.7パット>

“Drive for show, putt for dough(ドライブは見せるためのもの、パットはお金のためのも)”とは良く使われる格言だが、これはプロゴルフの世界を正確に切り取った言葉である。パーオン時の平均パット数と1ラウンドの平均パット数でトップ10に入らなかった選手が大会を制覇することは、かなり稀である。この2つのスタッツの2016年の平均値は、それぞれ1.789、そして29.7だった。パッティングで一番の数字を残したのはイタリアのフランチェスコ・モリナリで、彼はパーオン時の平均パット数が1.7を切った唯一の選手だった(モリナリは1.686を記録)。