復調のクッツェーがトルコで首位発進
「トルコ航空オープン」初日に「64」をマークして首位に立ったジョージ・クッツェーが、自身最高のゴルフを取り戻したことに喜びの表情を見せた。
2015年に2勝を挙げた南アフリカのクッツェーは、今季序盤も「コマーシャルバンク・カタールマスターズ」でトップ10入りを果たすなど、好調な滑り出しを見せた。しかし、5月中旬からの14試合で7回予選落ちを喫し、「レース・トゥ・ドバイ」のトップ90からこぼれ落ちていた。
「ポルトガルマスターズ」で31位に入り、加えて欠場者が出たためレグナムカーヤG&SRでのファイナルシリーズ初戦への出場を果たしたクッツェーは、その機会を存分に生かし、7アンダーをマークした。
1打差にはデンマークのトービヨン・オルセンがつけている。さらに5アンダーで、スペインのホルヘ・カンピージョ、中国の李昊桐(リー・ハオトン)、イタリアのマッテオ・マナッセロ、オーストリアのベルント・ヴィースベルガーが追う展開だ。
11番からスタートしたクッツェーは、13番、15番、16番でバーディを奪うと、続く17番でボギーをたたいた。その後、1番、3番、7番、9番、そして10番とバーディを重ね、クラブハウスリーダーとなった。
「ここのところ、何度も予選落ちしていた。今週、この大会に出られて本当にラッキーだったし、この機会を最大限に生かしたいと思っている」とクッツェー。
「実際のところ、ここ3、4週間は良いプレーができていたんだ。数週間前からスイングが型にはまり、良いスコアが出始めるようになっていたので、あとは全てをまとめ上げることができるかどうかの問題だったんだ」
「今週へ向けた調整ではエキサイトしていたし、自分のゴルフや精神状態が向かっている方向には満足しているし、その好影響が確実にゴルフコース上に現れているね。プレーは良くなったし、ムードも良くなった。『64』は予想外だったけれど、とても満足しているよ」
ノーボギーだったオルセンは、3番、4番、11番、12番、15番、18番でバーディを奪って「65」をマークした。
この日一番の見せ場を作ったのはカンピージョで、168ヤードの14番を8番アイアンの一振りでホールアウトし、今季ツアー通算39個目のホールインワンを達成した。
この日最初の組でプレーした30歳のカンピージョは、4番と5番でバーディを奪うと、9番でボギーをたたき、前半を「33」とした。後半に入ると12番でバーディを奪い、14番では既出のみごとなホールインワンを決め、続く15番でもバーディを奪って、4ホールで4つスコアを伸ばした。
「これまでホールインワンは7、8回あったけど、ヨーロピアンツアーでは2回目だね」とカンピージョ。「ボールが入ったところは見えなかったんだ。何人か拍手していたけど、ボールが入ったのかどうか分からないままグリーンへ行ってみると、入っていたんだよ」。
「いつだって好スタートというのは良いものだね。まだ54ホール残っているけれど、良い位置につけられたね」
李はノーボギーの「66」をマークし、同スコアのマナッセロ、そして上がり4ホールで3つのバーディを奪ったヴィースベルガーはそれぞれ一つずつボギーをたたいた。
4アンダーにはフェリペ・アギラー、ルーカス・ビェルレガード、デービッド・ドライズデール、デービッド・ホーシー、トンチャイ・ジェイディー、パブロ・ララサバル、デービッド・リプスキー、そしてワン・ジョンフンがつけている。
今週トップ5入りしてヘンリック・ステンソンを抜き、「レース・トゥ・ドバイ」の首位奪還を狙うダニー・ウィレットは2アンダーの「69」で大会をスタートした。