スウェーデンでの連覇に、ジェイディーが奮起
今週スウェーデン再訪を果たすトンチャイ・ジェイディーは、昨年の「ノルデアマスターズ」での鮮やかな勝利の記憶が、今季初勝利に繋がればと考えている。
1年前、PGAスウェーデンナショナルでの最終日に猛チャージをかけ、7アンダーの「65」でラウンドした現在45歳のタイ人スターは、ビクトル・デュビッソンとスティーブン・ギャラハーと首位で並び、プレーオフ1ホール目でバーディを奪って、2人の「ライダーカップ」代表選手を打ち負かした。
今季も、2週間前の「BMW PGA選手権」や、2月に母国で開催された「トゥルータイランドクラシック」で2位に入るなど、ジェイディーはすでにトップ10入りを4度果たし、好調の片鱗をうかがわせている。
とはいえ、「レース・トゥ・ドバイ」で6位につけながらも勝利から遠ざかっている彼は、ここマルメで、その流れを断ち切りたいと願っている。
「戻って来られて嬉しいですし、また良い1週間が送れればと思います」とヨーロピアンツアー6勝を誇るジェイディー。「今季の自分のプレーにはとても満足していますし、何度か優勝まで、あと僅かなところまで行きましたので、後はその一線を越えるのみですね。昨年のいい心持ちが助けになればと思います。とにかく楽しみたいですね」
「ディフェンディングチャンピオンとして戻って来られて嬉しいですし、すでに良い思い出が甦ってきています。昨年はコースが素晴らしかったですが、今週も同じようなコンディションであるのは間違いないと思います」
「スウェーデンには友人が沢山います。私のスポンサーもタイのブラックマウンテンGCを所有しているスウェーデンの会社で、彼らと会えるも良いですし、多くの知人に会えるのが何よりですね」
ジェイディーは先週の「アイルランドオープン」でも10位タイに入る力強いパフォーマンスを示しており、寒く、風の吹き荒れたロイヤルカウンティーダウンのコンディションは、少なくとも予選ラウンドの2日間でスウェーデンでのタイトル防衛へ向け、良い準備となることだろう。
「今日は風も強く寒いので、先週の北アイルランドと似たような感じですが、週末は天気が落ち着くようですね」とジェイディー。「天気は気にしませんよ。ただ、トリッキーな状況でのプレーは良い経験になります。先週は(その難しい気候条件を)エンジョイし、良い結果が出ましたので、それがここでプレーする上での自信に繋がりました」
1991年以来、ヨーロピアンツアーの国際スケジュールに入っている「ノルデアマスターズ」は、世界4位のヘンリック・ステンソンをはじめ、スウェーデンの同胞のヨナス・ブリクスト、アレックス・ノレン、スペインのミゲル・アンヘル・ヒメネス、そして「ライダーカップ」出場選手であるトーマス・ビヨーン、デュビッソン、ギャラハーと、今年も強豪揃いのフィールドとなった。
昨年、ジェイディーの栄冠を見届けた3万を越すギャラリーが集まったリンクススタイルのPGAスウェーデンナショナルには、過去にこの大会を2度制しているミッコ・イロネンも参戦予定となっている。