インドで注目すべき5人の男たち
今週の「ヒーローインディアンオープン」でも欧州ツアーの東方遠征は続くことになるわけだが、我々はここにデリーGCで注目すべき5人の選手をピックアップしてみた…
「ヒーローインディアンオープン」が欧州ツアーの国際スケジュールに組み込まれたのは今年が初めてだが、ラヒリにとってこの地でプレーするのは初めてのことではない。実のところ、現在世界39位のラヒリは、デリーGCで開催されたアジアンツアーの大会ではここ4年で3度の優勝と2位1回という輝かしい成績を誇っている。その間、この名門コースで32ラウンドし、通算77アンダーを記録している。2週間前にマレーシアで欧州ツアー初優勝を遂げたラヒリは好調をこのまま維持し、近い将来、インド人選手による世界ランキング最高位を更新することを目指している(これまでの最高位は2009年のジーブ・ミルカ・シンによる29位)。
カプールは今週、ファンのなかで一番人気になるのは間違いないが、我々も優勝に近い一番人気の一人と考えている。デリーGCは33歳のカプールの育ったホームコースであり、さらに今週は、冠スポンサーであるヒーローを代表してプレーすることになる。このコースで開催された2013年の「セイルSBIオープン」と同じく2013年の「パナソニックオープン」では、ともに4位に入っている。その2大会の8ラウンドでは一度もオーバーパーを記録していない。カプールは、初日と最終日をノーボギーでラウンドした先週のタイでは11位に入っており、好調のままホームコース凱旋を果たすことになる。
このゴルフ界で最も興味深い男は先週、タイで1打差の首位で週末を迎えながらも、あとわずかのところで欧州ツアー22勝目を逃した。しかし、51歳のヒメネスはその長いキャリアの中でも最高峰のプレーを披露しており、欧州ツアーここ6大会で3度のトップ7入りを果たしているほか、50歳の節目を迎えて以来、29ラウンドを60台で回っている。カプールは、我が家と称するこのコースについて問われた際「ミゲル・アンヘル・ヒメネスのような選手向きのコースですね」と答えている。
最近のオームスビーは静かに自分の調子を取り戻している。12月に開催された「オーストラリアPGA選手権」では、54ホール終了時点で同胞のアダム・スコットと並び首位タイに立った32歳のオームスビーは、最終的にはプレーオフの末、グレッグ・チャルマースに敗れている。それ以来好調を維持しており、2週間前のマレーシアでは11位、先週のタイでは7位に入っている。プロとして唯一の勝利をデリーGCで開催された2013年の「パナソニックオープン」で飾っているだけに、同地再訪を心待ちにしていることだろう。
この若きアイルランド人はダークホースではあるが、有力選手であることに疑いの余地はない。かつての「ウォーカーカップ」のスター選手である彼は、今季の欧州ツアーではフェアウェイキープ率でトップに立っている。これまでフェアウェイをとらえてきた驚愕の84パーセントという数字は、フェアウェイが短く狭いデリーGCのレイアウトで有利に働くだろう。フィーランの出場した直近のアジアンツアーとの共催大会は2014年の「香港オープン」であり、このときは3位に入っている。