初日に輝きを放った26歳のコフスタッド
ノルウェーのエスペン・コフスタッドは猛烈なフィニッシュで、ISPSハンダウェールズオープン初日をトップで終えた。
来年のライダーカップ選出へ向けた初戦となる今大会初日をライダーカップキャプテンのポール・マギンリーと共に最初のグループでラウンドしたコフスタッド。そのチャレンジツアーの勝者コフスタッドは15番、16番、17番でバーディを奪い、最終18番を3打で沈めてイーグルとした。
コフスタッドは結局、3年前にライダーカップが開催された“2010コース”を7アンダーの「64」でラウンド。2位につけたクリス・ウッド(イングランド)とリチャード・グリーン(オーストラリア)に2打差をつけ、さらに4アンダー組のヴァン・デル・ウォルト、マーク・フォスター、グレゴリー・ボーディらも抑え、単独トップで初日を終えた。
マギンリーはライダーカップへのレースが始まるこの大会をボギーでスタートしたが、そこからのリカバリーで最終的には1アンダーの「70」。最後はバンカーショットを直接カップに沈めた26歳のコフスタッドとのハイタッチで締めくくった。
「なんて終わり方だ」とマギンリー。「(彼は)バーディ、バーディ、バーディ、そしてイーグルで締めくくったのだから素晴らしいよ」。
「彼は常に正確に打って、ほとんどフェアウェイを捕らえていた。非常に上手くプレーしていたから、このスコアに値するよ」。
コフスタッドは昨季のチャレンジツアーで優勝したが、彼がトップ10入りしたのは4月のスペインオープンのみのたった1度。そこから8回連続で予選落ちし、「レース・トゥ・ドバイ」のランキングは149位まで落ちた。
首の故障によりフランスオープンを棄権しなければならなかったが、スポーツ心理学者とのリハビリは彼にとって望ましい影響を与えているようだ。
「ここ2週間はかなり穏やかだったね」と、コフスタッド。「少し落ちつき始めた。多少ストレスを感じていたし、不安定だった。首の故障で練習したくてもそんなにできなかったからね」。
「今日は緊張していなかったし、とても楽にプレーができた。きちんとショットを打ち続け、最後には上手くいったね。あの17番の長いパットを沈めて、最後にバンカーショットを決めることができたのは、少し運が良かった。難しいショットだったんだ。ただホールを10-15フィート過ぎたところに寄せようとしていただけだったんだよ」。
「ライダーカップでプレーできたら本当に幸せだね。とはいえ欧州代表の座は難しいとは思うけれどね。でも今日は、まずまずだったと思うよ」。
首位のコフスタッドに並ぼうとウッドも健闘を見せたが、9番ホールで3パットしてしまい、本日唯一のボギーを叩いた。しかし5アンダーの「66」でラウンドした。
「僕はイングランド人だけど、この大会をホームイベントだと思っているから、本当に勝ちたいんだ」と、短いパー4の15番ホールでドライバーのティショットを、カップまでわずか4フィートのところへつけ、イーグルを奪ったウッドは述べた。
「今週は自分の家にいることができて嬉しいよ。ドアを開けて家に入ると、夕食がテーブルの上にあるんだ。それに火曜日にはブリストル・シティのゲーム(サッカーの試合)に僕のキャディを招待したんだ」。
「僕らはキャピタルワンカップ(イングランドのリーグカップ)でクリスタルパレス(プレミアリーグ在籍)を負かしたからね(註:ブリストル・シティは3部リーグに在籍)。彼(キャディ)にはツキがあるんだよ。(ブリストル・シティにとって)恐らくここ何年かでベストの試合だったんじゃないかな。だから今じゃブレンダン(キャディ)はちょっとした隠れファンになったんじゃないかなと思うよ」。
グリーンは1999年以降毎年、「レース・トゥ・ドバイ」でトップ100入りを果たしている。しかし、今年は現在112位でシード権争いの真っ只中だ。
ノーボギーでラウンドしたレフティーのグリーンは、「いい兆候だね。年を取るにつれて現れてきた、テニス肘と不安定な右手首、そして肩の痛みでずっと苦しんできただけにね」と述べた。
「そういった故障とは上手に付き合えているんだ。理学療法の人たちはとってもよく世話をしてくれるし、僕をプレーできるように協力してくれているんだ。彼らの指示を守っている限り、僕は大丈夫」。
「僕は怪我に悩まされず20年間もゴルフをしてきたけど、突然、ここ1年で3カ所の故障に悩まされることになったんだ」。