25周年を迎えるBMWインターナショナル・オープン
「BMWインターナショナル・オープン」は、心のふるさとのミュンヘンに戻り、記念すべき25周年大会を今週迎える。
1989年、BMWが初めてプロフェショナルゴルフに携わった頃、ドイツはまだ分裂していた。当時は、トーマス・アロフスとローランド・ヴォールファルトが西ドイツにあるブンデスリーガでサッカーの得点王だった。サー・ニック・ファルドは「マスターズ」で初勝利を祝っていた。
その時、ゴルフクラブ ミュンヘン アイヒェンリートは、「BMWインターナショナル・オープン」を初めて開催。欧州ツアーとの提携を始めることで、レベルを上げ、新しい基準を打ち立てた。
四半世紀後、「BMWインターナショナル・オープン」は、欧州ツアーの中で歴代最長のスポンサーとしての栄誉を授かる。そして今、選手たちは、この記念すべき大会で勝利しようと大勢やって来ている。
マッテオ・マナッセロは、先月、ウェントワースクラブで行われた「BMW PGA選手権」で、最年少優勝を遂げた。若干20歳で覇者となったマナッセロは、今週勝てばBMWでのダブル優勝、5つ目の欧州ツアータイトル戴冠となる。
マーティン・カイマーは、20周年記念大会となった「BMWインターナショナル・オープン」で、ただ一人ドイツ人として優勝を果たした。他に地元参戦となる選手は、3月の「ハッサンIIゴルフトロフィー」で優勝したマルセル・シームで、3つ目の欧州ツアータイトルを狙う。マクシミリアン・キーファーも地元ドイツ出身だ。
キーファーは、欧州ツアー開催地であるGCフレーセン湖で練習をしているが、ルーキーシーズンで、大いにその可能性を示している。チャレンジツアーを昨年卒業すると、「スペインオープン」では9ホールの長いプレーオフの末、惜しくも初めてのタイトルを逃してしまった。
カイマーとシームを含む10名の選手は、先週の「全米オープン」で予選を通過し、メリオンからミュンヘンに移動した歴代の覇者たちだ。デビッド・ハウエル、ヘンリック・ステンソン、「全英オープン」覇者のアーニー・エルス、セルヒオ・ガルシア、モルテン・オラム・マドセン、ダスティン・ジョンソン、そしてジョン・パリーら、錚々たる顔ぶれが並ぶ。
うち2選手のみが、同大会のトロフィーを2度手にすることに成功している。いずれもプレーオフで勝ち取ったポール・エイジンガーとトーマス・ビヨーンだ。同大会は過去24回の開催で22人の異なる勝者を生み出している。
前回の覇者はダニー・ウィレット。1年前、CGグートレーシェンホフで、4ホールのプレーオフの末にマーカス・フレーザーを打ち破り、初勝利を挙げた。
この日曜日は、欧州ツアーの中で最も輝かしい選手のひとりが、大いなる軌跡を再び刻む日でもある。6月23日は、1999年「BMWインターナショナル・オープン」の覇者であり、8度のオーダー・オブ・メリット(欧州ツアー賞金王)に輝いた、 コリン・モンゴメリーの50歳の誕生日なのだ。