アジアンツアー通信/2016年5月号
「若手、友人、そしてオリンピック」 by アジアン ツアーコミッショナー・チラハン
4月に日本で行われた「パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ」では、いろいろな出来事があった。
プロゴルファーとして、また自身のプレーを辞めたあとも、私は“日出ずる国”へと戻ってくることをいつも楽しみにしていた。
選手としてプレーをしていた日々から日本で多くの友人を作ったし、日本ゴルフツアー機構はアジアンツアーの緊密なパートナーだ。
日本で過ごしていた頃の古い友人たちと再会するのは素晴らしい。正直なところ、新旧の友人たちと出会えることは、この仕事における最高の特権の1つといえる。
さらに重要なことに、アジアゴルフの偉大な支援者であるパナソニック、多くの皆さんは既にご存じのことだと思うが、とさらに良好な関係を構築するのは素晴らしいことだった。
パナソニックは、日本人スターである池田勇太が優勝を飾った「パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ」をみごと成功に導いた。我々のツアーメンバーであるシブ・カプール(インド)、タンヤゴーン・クロンパ(タイ)、そしてマーカス・フレイザー(オーストラリア)は、池田に敗れはしたが最後まで激しく挑んだ。
今年後半、パナソニックはツアーで早くも人気イベントとなりつつある「パナソニックオープン インディア」を主催する予定だ。
アジアンツアーの若きスターたち、特に韓国のイ・スミンにとって、ものごとはとても上手く回っている。この22歳は、「メイバンク選手権マレーシア」の上がり3ホールで2つのダブルボギーを叩いて2位タイに終わった悲劇的な敗戦に耐えていたが、中国で行われた「深センインターナショナル」での優勝はなんと劇的な復活だったことだろう。
それは欧州ツアー初優勝であり、私を含む多くの人たちがこの才能ある若き韓国人の輝かしい将来を予見している。
これら恐れを知らない若者たちが成功を手中に収めていく流れは、アジアンツアーの選手たちが世界のベストゴルファーたちと対等に戦えることの証明となっている。
キラデク・アフィバーンラト、アニルバン・ラヒリ、ノ・スンヨル、ミゲル・タブエナらに始まり、我々は将来メジャーチャンピオンになる力を秘めた一群の選手たちを抱えている。
あなたがこのコラムを読む頃には、5月の「アフラシアバンク・モーリシャスオープン」で、我々の才能溢れる選手たちは、輝く太陽のもとゴルフとビーチを満喫していることだろう。
モーリシャスは、世界中で最も美しい島の1つであることは間違いない。アジアンツアーにとって、この大会をサンシャインツアー、欧州ツアーと共催することは非常に光栄なことで、今大会は3ツアーによって公認される唯一のトーナメントだ。
ゴルフはまもなくオリンピック競技へと復帰する。それは、私が待ち望むことだ。我々アジアンツアーの選手たちは、自国の国旗を胸につけ、誇りと名誉とともに母国を代表することに興奮している。
出場選手が確定するまで、選手たちが8月のリオデジャネイロでオリンピアンになることを目指して競うのを見るのは素晴らしいことだ。現時点で10人以上のアジアンツアーメンバーがリオデジャネイロに向かう予定で、それはアジアンツアーと我々の提供する舞台が、世界で戦う選手を作り出すことに成功している証明である。
自分が母国を代表してオリンピックに出場する機会があれば素晴らしかったのだが、しかし、良い点としては、少なくとも多くのアジアンツアーを代表する優秀な選手たちが、金、銀、銅メダルを目指してリオで戦うことをみられることだ。
期待しよう!