松坂大輔さんは「野球以上に思うようにいかないから楽しい」 “平成の怪物”が夢中なゴルフの世界

松坂大輔
松坂大輔氏はゴルフ場でも存在感抜群(提供:THE Double.)

元プロ野球選手の松坂大輔氏にとって、ゴルフとの出会いはドラフト1位で西武ライオンズに入団した1年目の1999年、19歳の頃までさかのぼる。きっかけは先輩からの誘いだった。タイガー・ウッズ(米国)に憧れ、クラブの握りもインターロッキングを真似た。初ラウンドは球団主催のコンペ。当時の用具契約先だったミズノのクラブを一式そろえ、コースに立った。最初に一緒に回った先輩の一人が現在の西武監督である西口文也氏。「西口さん、うまかったですよ」と、松坂氏は懐かしそうに目を細めた。

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ゴルフの魅力は出会い

甲子園春夏連覇を達成して「平成の怪物」と称され、プロ入り後も日米で活躍した球界のレジェンドは、2021年の現役引退後から本格的にゴルフに取り組み始めた。ベストスコア「70」の実力もさることながら、競技の魅力として真っ先に挙げたのが「人との出会い」だった。

「僕は小さい頃から野球ばかりやってきたので。ゴルフを通じていろんな人と会って、交流して。こんな世界があるんだ、こんな考え方があるんだって勉強できた。ゴルフ自体がコミュニケーションツールだなって。自分が知らなかった世界を知ることができた」

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進藤大典氏と「TEAM DAISUKE」として参加(提供:THE Double.)

その言葉を体現するイベントが形になった。日米ツアーでキャディを務めた進藤大典氏とともにホストとしてダブルス大会「THE Double. produced by 松坂大輔×進藤大典」を初開催。「真の勝負師たちの美学を次世代に伝える」をコンセプトに、22日(金)に茨城・イーグルポイントGCで決勝が行われた。参加費や収益の一部は、少年野球およびジュニアゴルファー育成の支援活動に寄付される。「ジュニアゴルファーや少年野球を支援していくことにたくさんの方から賛同いただいた」と感謝。自身もプレーをしながら多くの参加者と交流を深める姿があった。

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平成の怪物のバッグの中身は…

競技を追求する姿勢も一流アスリートそのものだ。昨年は「70」を5度記録したものの、ベスト更新の60台にもう一歩届かなかった。「僕とすれば野球以上に思うようにいかないスポーツなので。だから練習のモチベーションも高いし、うまくいかないからこそ楽しい」と笑う。クラブへのこだわりも強く、ドライバーやアイアンのヘッドは「小ぶり」が好み。アメリカと日本の自宅には、数えきれないほどのクラブが眠っているという。

昨年11月に国内男子ツアー「カシオワールドオープン」に推薦出場した45歳は今後、アマチュア競技などに挑戦する意欲も明かす。「普段味わうことのできない緊張感がある。その中でプレーするのは大変だけど、やっぱり好きなんだなって」。野球で頂点を極めた存在だからこそ、ゴルフに舞台を移しても大きな注目を集める。そしてその注目が、競技の普及につながることを願う。「ゴルフのおかげで多くの出会いがあってすごく感謝している。僕が出ることで少しでも見に来てくれる人が増えるなら喜んで参加したい」。平成の怪物とゴルフとの幸せな関係は、これからも続いていく。(編集部/中村文香)

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