吉田弓美子が逃げ切り今季初勝利! 2位に青山、大江ら
◇国内女子◇ニチレイレディス 最終日◇袖ヶ浦CC新袖C(千葉)◇6584ヤード(パー72)
2位に1打差をつけての単独首位からスタートした吉田弓美子が「70」で回り、通算11アンダーで今季初勝利を手に。僅差のリードを守りきり、昨年の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」に次ぐツアー通算2勝目を飾った。
通算9アンダーの2位タイには、青山加織、大江香織、イ・ナリ(韓国)の3人。通算8アンダーの単独5位に成田美寿々。通算7アンダーの6位タイに、今季2勝を挙げている比嘉真美子と、19歳の辻梨恵が続いた。横峯さくらは通算5アンダーの12位タイで終えている。
<ミーティング委員長、吉田弓美子が涙の2勝目>
2位に1打差の単独首位からスタートした最終日。吉田弓美子は終始安定したプレーを続けた。「緊張してスタートした」という1番(パー5)で同組のイ・ナリがバーディを奪い、首位に並ばれたが、6番(パー3)で2メートル半を沈めてバーディ奪取。「緊張がほぐれたら、7番でもバーディが来た」と、2連続バーディで通算11アンダーとスコアを伸ばした。
後半はパープレーを続けたが、「自分が一番上にいると思わないでやろう」と、常に上を見ながらのプレー。“バックナインで伸ばすのが強いプレーヤー”との思いは果たせなかったが、「この緊張の中でよくやった」とノーボギーの最終日を振り返った。
今年はミーティング委員長の大役も担い、選手と委員長という2足のわらじ。「両方やるのは大変だけど、自分で決めたことなので」と、泣き言は漏らさない。しかし、最終ホールで1.5メートルのウィニングパットを沈めると、思わず涙が溢れてきた。
先週の「サントリーレディス」では優勝争いの末に2位。「先週シードがほぼ大丈夫になって、今週がまさかの優勝。思ったより早かったと思います」と吉田は言う。突然過ぎて、次の目標はまだ考えていないと笑ったが、しばしの黙考後「3ツアーズに出場すること。それと今年は女子オープンが地元(相模原)なので、頑張ろうという気持ちが強い」と、次なる高みを見据えた。