金田久美子、19歳の辻梨恵が首位タイ発進!
◇国内女子◇ニチレイレディス 初日◇袖ヶ浦CC新袖C(千葉)◇6584ヤード(パー72)
先週の「サントリーレディス」では涙の逆転負け。1打差の2位タイに終わった金田久美子が、今週初日に早くもリベンジへの流れを築いた。5バーディ、ノーボギーの「67」で回り、5アンダー首位タイに立つ絶好のスタート。同じく首位タイには、昨年のファイナルQTを19位で通過し、今シーズンが自身初のフル参戦となる19歳の辻梨恵が並んでいる。
4アンダーの3位タイに吉田弓美子と木戸愛。3アンダーの5位タイに、カン・スーヨン、ヤング・キム(ともに韓国)、フェービー・ヤオ(台湾)、ジェシカ・スピーチリー(オーストラリア)、青山加織、大江香織の6人が続いている。大会3勝目を狙う横峯さくらは、不動裕理、若林舞衣子、表純子らと並び2アンダーの11位タイ。先週優勝の森田理香子は、2オーバーの53位タイと出遅れる滑り出しとなった。
<金田久美子、今週こそ父の為に!>
先週の「サントリーレディス」では、最終日に単独首位からスタートしながらも、逆転負けの2位。「小6から二人で暮らしている」という父の為に、“父の日V”を目指していたが、その夢は果たせずに涙をこぼした。大会からの帰り道、車中で父・弘吉さんに「良い父の日だったから・・・」と言われ、金田はまた涙したと打ち明けた。
「ニチレイレディス」初日、1番(パー5)で3打目をピン上からバックスピンで戻して1メートルにつけるバーディ発進。4番(パー3)で手前バンカーから3メートルにつけ、このパーパットをねじ込んだのがこの日唯一のピンチらしいピンチだった。好調なショットでその後も4バーディを奪い、ボギーはゼロ。会心のラウンドに笑顔がはじけた。
今季はコーチである石井忍氏とスイング改造に取り組み、「バランスが良くなったって言われる。今週はグリーンが小さいけど、変なイメージも出ないし、ミスの幅も減った」とその手応えも本物になりつつある。
実は、明日22日は父・弘吉さんの70歳の誕生日。勝ちたい気持ちは「めっちゃあります」と、早速巡ってきたリベンジチャンスに心は熱い。「コーチでもあり、父でもあり、母でもある」と厚い絆で結ばれた親子。「先週と変わらず、守りに入らない強気のゴルフができたらいい。今日みたいにボギーが無いのが一番です」と、今度こそ最高のプレゼントを掴み取る。