横峯さくらが逆転 1年11ヶ月ぶりの勝利を手に!
◇国内女子◇サイバーエージェント レディスゴルフトーナメント 最終日◇鶴舞カントリー倶楽部(千葉県)◇6,445ヤード(パー72)
首位を2打差で追ってスタートした横峯さくらが、「70」で回り、通算10アンダーで逆転勝利。前回優勝した2011年6月の「リゾートラストレディス」から遠ざかること1年11ヶ月。昨日達成した連続予選通過のツアー記録更新に花を添える、待望のツアー通算19勝目を手にした。
通算8アンダーの2位タイに、単独首位の座を守り切れなかった全美貞(韓国)のほか、堀奈津佳、櫻井有希、若林舞衣子。通算6アンダーの6位タイに、上原彩子、茂木宏美、イ・ナリ(韓国)の3人が続いた。
<さくら 涙の19勝目は格別>
自身初のスランプを抜け出し、ショットへの自信を回復させた横峯さくらは、前回の優勝から700日目に長きトンネルを脱し涙を流した。2週前には優勝のチャンスを迎えながら、自らのミスで優勝争いから脱落してしまった。その日優勝を飾った佐伯三貴のゴルフを見て「あのようなゴルフをしないと勝てないんだ・・・」とつぶやいた。
首位と2打差で迎えたこの日。前半に最大3打差まで引き離されたが「いまは我慢するしかない」と、前半を全てパープレーで切り抜けた。そして、後半に入ると10番でベタピンにつけてバーディ。11番でボギーをたたくが、12番バーディ。さらに13番で10メートルのバーディパットを沈めて単独首位に浮上した。
「18番のティショットはしびれました」。横峯のボールは左サイドの斜面に当たり、運良くフェアウェイ方向に出てきた。2打目はピンの右5メートルに2オン。バーディパットは決まらなかったが、15センチのウィニングパットを沈めると感極まって涙を流した。
「やっとここへ帰ってくることが出来ました」。優勝会見に姿を見せた横峯は笑顔で喜びを語った。「もう勝てる日が来るのか不安だった。最終日にスピーチをするのって大変なことなんだと改めて思いました。今回の優勝は格別です。今はショットの自信も戻ってきたので、勝てる時にたくさん勝ちたい」と、今後も勝利数を重ねることを目標に掲げる。