メキシコの星、ロレーナ・オチョアが8アンダー単独首位
日本女子ゴルフ界の最高峰「日本女子オープンゴルフ選手権」が、神奈川県の箱根カントリー倶楽部で開幕した。今年の大会は米国のアマチュアとして数々のタイトルを持ち、プロ転向後も活躍を続けるロレーナ・オチョアが出場している。そのオチョアが、いきなり8アンダーをマークし単独首位に立った。
日本ツアー初挑戦のオチョアだが、この日は6バーディ、1イーグルと完璧なゴルフを見せた。10番ホールからスタートしたオチョアは、12番パー5でイーグルを奪うと、バーディも2つ奪ってインコースを終了。アウトコースでも4つのバーディを奪ったが、アイアンの調子が良く、パーオンできなかったのは、15番ホールの1回だけだった。
「今日はすごくいいラウンドで、今までのベストラウンドではないか。いいリズムでプレーできました。気分的にもリラックスしていて、コースも好きだし・・・とても集中できた。練習ラウンドが台風の中だったので、今日は風もなく簡単に感じた」
プロになってから日本のコースでプレーするのは、もちろん初めてだが、ジュニア時代に来日していた。オチョアは5歳からゴルフを始め、8歳の時には国際大会に出場していたという。日本の試合に出場したのは9歳から12歳の4年間、ジャパンカップに出場していたのだ。
オチョアに2打差の単独2位には、6バーディを奪った表純子がつけている。大会会場となる箱根カントリー倶楽部は、パー73でパー5が5つある。表は、全てのパー5でバーディを奪い、パー3で1つ伸ばした。
さらに1打差の5アンダーには、藤井かすみなど4人が並んでいる。現在、賞金ランキングで首位の不動裕理を追う藤井が好スタートを切った。しかし、3年連続での賞金女王を狙う不動も、4アンダー7位タイ。この2人の争いも注目が集まる。
初日、アンダーパーをマークしたのは45人。北海道の室蘭ゴルフクラブで行われた昨年の大会は、初日に3人の選手がアンダーパーをマークしたが、2日目以降は強風が吹き荒れた。優勝した島袋美幸のスコアは14オーバーだった。今年の大会は、オチョアが独走態勢に入るか。それとも日本勢が混戦に持ち込むのか。