2002年 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント

高橋美保子が準地元で涙の勝利

2002/09/29 18:00

国内女子ツアー「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」最終日。高橋美保子が、レインボーヒルズの難グリーンを克服し、トータル5アンダーで今季2勝目を飾った。

1番ホールでバーディを奪った高橋は、前半だけで3つ伸ばしてトップの曽秀鳳を抜き去り、後半も1バーディ、1ボギーでまわり、スコアを落とすライバルたちを尻目に確実なプレーでホールを消化していった。そして2位に2打差をつけ、ツアー初優勝を飾ったアピタ・サークルK・サンクスレディスに続いて今季2勝目を飾った。

「今週は知人や友人がたくさん応援にきてくれて、しかも高校時代(仙台育英学園)に通っていた宮城県で優勝できるなんて夢にも思わなかった。初日から穏やかで冷静な気持ちでいられたので失敗しても平常心でいられたし、特に今日は自分のスイングを信じて振り切ることができた。最終日に最終組でまわり、優勝できたことは自信につながる。今後の課題としては、トラブルショットの精度を上げていきたい。優勝賞金の一部を、大会で支援している『宮城県立子ども病院』設立のために寄付したい」

初優勝の時は元気はつらつにインタビューに答えていた高橋だが、今回は準地元での優勝で感極まり、涙をかくすことができなかった。

高橋は、日本女子ツアーで今季5人目の複数回優勝者の仲間入りを果たした。

招待選手で期待を集めたローラ・デービースは、最後まで本来の力を発揮することができず、トータル1オーバーで8位タイフィニッシュとなった。

「グリーンが難しかった。それは上位陣のスコアが伸びなかったことでも分かる。でもコースコンディションも最高で、ピンポジションやグリーンの速さなどの設定も良かった。パッティングが決まっていれば、もっと上位にいけたと思う」と、初めての宮城での試合に悔しさをあらわにした。

来週は日本女子ゴルフ界最高峰のトーナメント、日本女子オープンが開催される。そしてこの大会にも、デービースは出場することが決定している。

2002年 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント