水切りショット!?古閑美保がついに初優勝を果たした!!
国内女子ツアー第18戦「ヨネックスレディスゴルフトーナメント」が8月29日(金)から31日(日)までの3日間、新潟県にあるヨネックスCCで開催された。最終日、最終組の組み合わせは、9アンダー単独首位の古閑美保(21歳)、8アンダーの竹末裕美(20歳)、そして7アンダーにはアマチュアの宮里藍(18歳)。平均年齢20歳以下のフレッシュな顔ぶれが揃った。
その最終日は、初日首位に立った竹末が1番ホールで寄らず入らず、いきなりダブルボギーを叩いてしまった。追いかける立場の宮里も前半は3バーディ、3ボギーとスコアを伸ばすことが出来ない。単独首位の古閑も同じようにスコアを伸ばせず、実績ある肥後かおり、そして2週連続優勝と大会3連覇を狙う不動裕理がジワジワと追い上げてきた。
後半に入ると降りだした雨足が強くなり、さらにスコアを伸ばすことが難しくなっていた。不動、肥後は7アンダーでホールアウトし、最終18番パー5を迎えた古閑はボギーでも勝てるという状況まで来た。そのティショット、ボールは右サイドに飛び、コース沿いに流れるクリークで跳ねOB杭の手前で止まった。
ホールアウト後「最後は何をやっているのか分からなかった」いう古閑だが、そこからのリカバリーは落ち着いて3オン2パット。クリークに捕まっていたらボギーも危うかったが、見事にパーセーブし初優勝の栄冠を掴んだ。
最終ホールを2打差の7アンダーで迎えた宮里は、ティショットを古閑と反対側の左ラフに打ち込み、パーセーブすることしか出来なかった。宮里は不動、肥後と並び2位フィニッシュ。自己最高の成績を収めている。
優勝した古閑は、女王不動と同じ清元澄子を師とし、ジュニア時代から注目を集めてきた。先週は不動との優勝争いに敗れたが、その翌週に優勝を果たすなどその力は実証された。今後も活躍が期待される選手が、プロ入り3年目でようやく1勝目を挙げた。