李知姫、全美貞が首位発進 1打差に森田、茂木
◇国内女子◇中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン初日◇中京GC石野コース(愛知県)◇6462ヤード(パー72)
韓国の名手2人がトップタイスタートを切った。李知姫、全美貞がともに「68」をマーク。4アンダーとして、3位タイの森田理香子、茂木宏美に1打差をつけて初日を終えている。
首位からは2打差、2アンダーの5位タイグループには佐伯三貴、藤本麻子、木戸愛ら6選手。有村智恵は1アンダーで若林舞衣子、アマチュアの比嘉真美子らと同じく11位タイで発進した。ディフェンディングチャンピオンの野村敏京はイーブンパーの23位タイで、笠りつ子、原江里菜らと並んでいる。
<李知姫、大会3勝目へ向けて好発進!>
日中を通して強い風がコースを吹き抜け、例年に比べてスコアが伸び悩む初日をリードしたのは、06年、08年と大会2勝を挙げている李知姫だった。「出だしからショットが良かった」と、2番(パー3)、5番、7番といずれも2mにつけてバーディを重ねると、風の勢いが増した後半は「ショットが風に流されて難しかった」と注意を払いながらも2つ伸ばして首位タイ発進。3度目の優勝に向けて絶好のスタートを切った。
シーズン序盤は、開幕戦で2位タイ、第3戦で優勝と最高の滑り出しを見せたが、4月に入って2戦連続で予選落ち。「久しぶりだったのでビックリ。一気にこんなに悪くなんだな、と思いました」。それでも、開幕早々に1勝を挙げていることが「焦ってもプラスにならない」というゆとりを生み、揺らぎのない平常心を保たせている。「練習すれば戻ると思っていた」との言葉通り、ここ2週連続でのトップ10、そして今日の首位タイ発進と、一瞬の不調がまるでウソだったかのように、すっかり調子を取り戻している。
2勝を挙げているコースなのだから相性は抜群・・・というわけでも無く、実は予選落ちも04、10年と2回記録している。自身も波の激しさは承知しており、「このコースは(良し悪しが)激しいんです」と苦笑。「今年は良いといいですね。明日も明後日も、この調子でいきたいです」。初日のプレーを見る限り、今年は“良い方の波”が背中を後押ししているようだ。