申智愛が単独首位に浮上 2年ぶりの勝利に王手!
◇国内女子◇スタジオアリス女子オープン2日目◇花屋敷ゴルフ倶楽部よかわコース(兵庫県)◇6,483ヤード(パー72)
アマチュアの比嘉真美子が、前年の賞金女王アン・ソンジュ(韓国)と並んで首位タイに並んだ初日。アマチュア選手がLPGAツアーで初日首位に立つのは、2007年の「スタンレーレディス」初日の新井麻衣以来、9度目を記録した。その2日目、単独首位に浮上したのは韓国の申智愛だ。
申は5バーディ、1ボギーでこの日の最少スコア「68」をマーク。通算6アンダーと伸ばし、後続に2打のリードで最終日を迎える。2009年から米国女子ツアーに本格参戦した申は、現在賞金ランク5位、世界ランク8位。2010年の日米女子ツアー共催「ミズノクラシック」での優勝以来2年ぶりの勝利に王手をかけた。
通算4アンダーの単独2位には、この日3ストローク伸ばした佐伯三貴、通算3アンダーの単独3位には首位タイからスタートした比嘉真美子が続いている。そのほか、27位タイからスタートした有村智恵はイーブンパーのラウンドも通算2オーバーの15位タイ、横峯さくらは1ストローク落として32位タイとなっている。
<申智愛は温泉効果で寒さも大丈夫>
予報どおりに冷え込んだ2日目、4月に入ったにも関わらずコース上空からは粉雪が舞う状況に、選手たちはショット時以外厚い上着を羽織って、暖を取りながらのラウンドとなった。その天候にも関わらず、この日4ストローク伸ばして通算6アンダー単独首位に浮上した申智愛(韓国)は、寒さ対策の1つに「温泉の効果です」と話す。
会場の花屋敷ゴルフ倶楽部から車で約30分の距離には「有馬温泉」があり、申は今週の宿泊地としている。「韓国にもいくつか温泉はありますが、日本のように数多くの効能や、いろんな温泉の種類はありません。私は、ツアーで転戦するときになるべく温泉やその近くに宿泊するようにしています」と話す。申は左手首を痛めているが、その治癒という意味で温泉に浸かっているのかといえば「そうですね、お肌にも凄く良いです」と満面の笑みを浮かべる。
「昨年は自分で納得のいくゴルフが出来なくて、今季は良いゴルフが出来ると思ったら手首を傷めて…。でも、痛みは慣れてきたので上手く付き合っていくことにしました」と打ち明ける申。最終日は2位に2打差のリードを持って迎え、2010年「ミズノクラシック」以来の優勝を狙う。