2011年の最強ツアーはLPGA! 5年ぶりの勝利を手に
千葉県のキングフィールズGCで11日(日)、国内男子(JGTO)、国内女子(LPGA)、シニアツアー(PGA)による団体戦「Hitachi 3Tours Championship 2011」が開催。通算24.5ポイントとしたLPGAが、06年以来となる2度目のタイトルを獲得した。JGTOは16.5ポイントにとどまり、大会連覇を逃す結果に。PGAは13ポイントで3位に終わった。
ダブルス戦の1st Stage(3試合)ではLPGAが2試合を制すなど8ポイントを獲得し、2位のJGTOに1.5ポイントと僅差ながらトップに立つ。シングルス戦の2nd Stage(6試合)に入るとLPGAの勢いは加速し、4試合で単独首位の座を奪い16.5ポイントを獲得。後続との差を一気に広げ、悠々の逃げ切り勝利を果たした。
「チームのみんなが心を1つにできたこと、それが良かった」と、キャプテンを務めた大山志保。自らもダブルス戦で2位、シングルス戦で単独首位と5ポイントを奪う貢献を見せ、チームを牽引した。
<JGTOは連覇ならず>
過去6回の開催で4回のタイトル獲得。昨年大会も制し、今年も優勝の本命とされていたJGTOだったが、シングルス戦でLPGAに大きく引き離され大会連覇を逃す結果に終わった。シングルス6試合で全員が単独首位を確保できず、ベ・サンムンの首位タイ(2.5ポイント)が最高位。4年連続出場となった石川遼も、小田孔明と組んだダブルス戦で2位、シングルス戦では横峯さくらと芹澤信雄に敗れて3位に終わった。2週間前に中国で開催された「ワールドカップ」に出場し、ダブルス戦を4日間こなしたアドバンテージを持つ池田勇太と平塚哲二も、ダブルス戦こそ単独首位で終えて3ポイントを獲得するも、シングル戦ではともに2位タイに甘んじた。
<佐伯三貴がMVPを獲得!>
優勝チームから選出されるMVPは、アン・ソンジュと組んだダブルス戦、シングルス戦ともに単独首位で終え、6ポイントを獲得した佐伯三貴が獲得した。今シーズンは6戦目に1勝目を挙げるなど前半から中盤にかけて賞金ランキングトップを走っていたが、腰を痛めたこともあり後半に失速。「後半は調子が悪かったので、ここで良い締めくくりができました。最高ですね」と笑顔を見せた。
【最終結果】
<1st Stage>
第1試合
JGTO(平塚哲二、池田勇太)3pt
LPGA(大山志保、笠りつ子)2pt
PGA(水巻善典、白浜育男)1pt
第2試合
LPGA(横峯さくら、馬場ゆかり)3pt
JGTO(ベ・サンムン、近藤共弘)1.5pt
PGA(F.ミノザ、金鍾徳)1.5pt
第3試合
LPGA(アン・ソンジュ、佐伯三貴)3pt
JGTO(石川遼、小田孔明)2pt
PGA(室田淳、芹澤信雄)1pt
<2nd Stage>
第1試合 大山志保3pt、平塚哲二1.5pt、F.ミノザ1.5pt
第2試合 馬場ゆかり3pt、池田勇太1.5pt、白浜育男1.5pt
第3試合 笠りつ子3pt、小田孔明1.5pt、水巻善典1.5pt
第4試合 佐伯三貴3pt、近藤共弘2pt、室田淳1pt
第5試合 芹澤信雄3pt、横峯さくら2pt、石川遼1pt
第6試合 アン・ソンジュ2.5pt、ベ・サンムン2.5pt、金鍾徳1pt
<総合>
LPGA 24.5pt、JGTO 16.5pt、PGA 13pt