ベテラン白浜育男がスコアを伸ばし単独首位に立った
国内男子ツアー「日本オープンゴルフ選手権競技」の2日目。初日と同じように穏やかな秋晴れとなった。グリーンは相変わらず柔らかめで、ボールが止まりやすい状態のためか、バーディを奪う選手が多かった。
しかし、狭くしぼられたフェアウェイをキープすることは難しく、この日ノーボギーでラウンドしたのは林根基だけ。大きくスコアを伸ばす選手はいなかった。
68、3アンダーのベストスコアをマークした白浜育男が通算5アンダーで単独首位に立った。2アンダー9位からスタートした白浜は、10番ホールからスタートし、13番パー5、17番パー3でバーディを奪った。難しいと言われる15番からの4ホールで、15番でのボギー1つに抑え、1アンダーで折り返した。後半は3番、4番で連続バーディを奪った。
「8月にトレーニングで腰を痛め、満足に練習できませんでした。9月中旬くらいから予選落ちはしていたものの手ごたえはありました。このコースの近くに住んでいるので、ラウンドはさせてもらっています。しかし、普段とセッティングが違うんもんで、やはりフェアウェイをキープしないといいゴルフはできないかな、と思います」
2位には初日首位の佐藤信人を含め5人が並んでいる。結果的に白浜が単独首位になっているが、途中は立山光広がスコアを伸ばしていた。10番ホールからスタートした立山は、12番パー3でボギーを叩いたが、後半の難所でスコアを伸ばした。そして3番パー5でこの日4つ目のバーディを奪い7アンダーまで伸ばした。しかし、その後4番、7番でボギーを叩き、最終9番では痛恨のダブルボギーを叩き3アンダーに後退、2位グループに吸収されてしまった。
2アンダーの7位には中嶋常幸が17位から上がってきた。10番からスタートした中嶋は、スターとホールでいきなりボギーを叩いたが、12番から3連続バーディ、16番でもバーディを奪う。後半は3番4番と連続バーディを奪うが、5番からは3連続ボギーを叩いた。6バーディ、5ボギーの激しいゴルフだが、首位に3打差の好位置につけている。
初日3アンダーの4位スタートとなった伊沢利光は、前半の9ホールは全てパー。ドライバーショットが微妙に左右にブレ、バーディチャンスにつけることができなかった。耐えるゴルフとなった伊沢は、後半の14番、16番でボギーを叩きスコアを2つ落とした。通算1アンダーに11位グループに後退してしまった。
また、アマチュアでは初日1アンダーをマークした長崎日大高校3年の藤島晴雄がスコアを1つ落としたが、イーブンパーの16位に踏ん張り、ローエストアマチュアを狙う東北福祉大学3年の宮里優作がスコアを2つ伸ばし、片山晋呉、ジャンボ尾崎と並び1オーバー19位となっている。