佐藤信人が首位、伊沢は4位と好スタートを切った
国内男子ツアーは第66回日本オープンゴルフ選手権が埼玉県の東京ゴルフ倶楽部で開幕した。
前日の大雨から一転、快晴となった。しかし、大雨の影響でグリーンは軟らかく、バンカーに水溜りが残るところもあった。コースセッティングは日本オープンらしいラフが長く、フェアウェイも狭くなっていた。グリーンは、雨の影響を受けにくい傾斜の途中に切られたホールもあり、選手は短いパットも気を抜けないラウンドとなった。
初日首位に立ったのは、昨年の日本プロゴルフ選手権に優勝している佐藤信人。ラウンド前の練習では、全然芯にボールが当たらなかったというが、前半からスコアを伸ばしてきた。
グリーンのセンターを狙って打ったショットが、べたピンに付くこともあり、前半で3バーディ、後半も14番までにバーディを3つ奪い6アンダー。後半の17番パー3で10メートルを3パットし、5アンダーで初日を終えた。
「えー、何も文句はありません。日本オープンは歴史的にも、タフさも最高峰だと思います。優勝できれば歴史に名前を残すことになると思いますが、いまは優勝とかは意識していません。後半の15番からはラフも厳しいですし、パーを4つ取れればいいですね。明日以降何が起こるか分かりませんので、1打1打きちんと消化していくしかありませんね」
1打差の4アンダーには立山光広と友利勝良。この大会に過去5勝しているジャンボと同じ組で回った友利は「ジャンボさんについていこうと思ったんです。グリーンに乗ったら2パット、たまたま短いのが入っている感じです」後半の難所15、17番でボギーを叩いたが、13番までに6つのバーディを奪いスコアを伸ばした。友利と回ったジャンボは中嶋常幸と並び1アンダー17位につけている。
過去65回の歴史の中で、3連覇を達成した者はなく、その偉業に挑む尾崎直道は、日本オープンでのライバル田中秀道、アマチュア界のエース宮里優作とのラウンドとなった。前半1バーディ、後半は16、17番で連続ボギーを叩き1オーバー33位となった。「前半のバーディパットが入らなかったのが痛いですね。今日はアイアンショットの踏ん切りが悪かった。だから、後半は、ピンに対して横から(傾斜の影響を受けやすい)のパットが多くなってしまった。明日は思い切って攻めてみます」
宮里優作は2オーバーの45位。同じ東北福祉大の谷口拓也に1打リードを許してしまった。田中秀道は3オーバーの54位と出遅れた。
また、先週のジョージア東海クラシックで今季3勝目を上げた伊沢利光は2番から3連続バーディを奪ったが、5番パー5でボギーを叩き、8番パー3でもスコアを落とした。しかし、後半は10番、14番でバーディを奪い、15番からの鬼門を全てパーで切り抜けた。3アンダーは4位タイ、95年以来2度目の日本オープンタイトルと2週連続優勝に向け好スタートを切った。