日本最高峰のトーナメントを制するのは誰か?
2002/10/16 18:00
国内男子ツアー「日本オープンゴルフ選手権」が、10月17日(木)から20日(日)まで、山口県の下関ゴルフ倶楽部で開催される。
日本ツアーの公式戦で、初開催は1927年。“最高峰”と称される格式あるトーナメントで、今年で67回目の開催となる。
歴代優勝者には、林由郎、中村寅吉、杉原輝雄、杉本英世、尾崎将司、セベ・バレステロス、青木功、中嶋常幸、尾崎直道、伊沢利光、田中秀道などがいる。
昨年は、プロ8年目の手嶋多一が2位に4打差をつけ、念願の公式戦でツアー2勝目を挙げた。ジュニア時代から注目を集めた逸材だったが、日本のつくタイトルには恵まれなかった。最終日はショットを左右に曲げ、苦しい展開を自ら作ってしまったが、絶妙の寄せでビッグタイトルを手にした。
「“終った”という感じ。最後は他人のことより、自分のことで精一杯でした。実感ないですね。ホントに僕でいいんでしょうか、という感じです。嬉しいですけど、ちょっと出来すぎですね」。長年の夢を実現した手嶋は、自分の偉業に戸惑いながらコメントを残していたのが印象的だった。その手嶋は今季未勝利だが、目標をこの大会連覇と掲げている。全英オープン、全米プロにも出場するなど、海外での経験も大きな財産になっているであろう手嶋に注目したい。
今年も、この最高峰のトーナメント奪取をめぐり、激戦が展開されることが予想されるが、ヒートアップしてきた賞金王争いも見逃せない。
先週のトーナメントで2週連続優勝を果たした谷口徹が、佐藤信人を抜き去り賞金ランキングトップに踊り出てきた。賞金額が上がる秋のビッグトーナメントは、この2人を中心に盛り上がりそうだが、今大会がその口火を切ることになるだろう。