マキロイが首位浮上、タイガーは大きく崩し降雨中断
◇海外メジャー◇全米プロゴルフ選手権 3日目◇キアワアイランドリゾート オーシャンコース (サウスカロライナ州)◇7,676ヤード(パー72)
今季メジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」の3日目、朝7時30分に前日の第2ラウンドを終えられなかったヨースト・ルイテンが18番をバーディで締めくくると、それに引き続いて8時40分から2サムでの第3ラウンドが開始された。しかし、午後4時50分に危険な天候(大雨)のため、競技のサスペンデッドが決定される。26選手がホールアウトできていない状態だ。
そんな中、前半9ホールを終えて4つスコアを伸ばしたロリー・マキロイが通算6アンダー(北アイルランド)とし、ビジェイ・シン(フィジー)と並び首位に立つ。3位には通算5アンダーのアダム・スコット(オーストラリア)、通算4アンダーの4位にカール・ペターソン(スウェーデン)が続いている。
一方、首位タイから出たタイガー・ウッズは7番を終えて3ボギーとし、通算1アンダーの11位タイへと急降下。日本勢は石川遼が「79」、谷口徹が「78」とスコアを落とし、それぞれ大きく順位を下げている。
<R.マキロイ、暫定首位タイに>
2連続バーディで滑り出したマキロイが、不運に見舞われたのは3番ホール。フェアウェイウッドで放ったティショットが、突如コースから消えた。ボールがあったのは中央にある木の幹に開いていた穴の中。結局アンプレアブルを宣告し、1罰打を払う羽目になった。しかしここで、第3打をピンそばに4メートルにつけると、フックラインを沈めてパーを奪取。良い流れを断ち切りそうなピンチを切り抜け、ガッツポーズが飛び出した。
すると5番(パー3)では5番アイアンでピン右1メートルのチャンスを作ってバーディ。8番(パー3)でもティショットをピン右奥3メートルにつけるなど、前半9ホールで「32」と4つスコアを伸ばして首位タイに立った。夕方の悪天候により、第3ラウンドの9ホールを翌日に持ち越したが「早い時間帯に出て行った選手たちが良いスコアを出していたから、僕もそれについて行こうとしたんだ。コンディションは昨日よりもかなり良かったし、ピンポジションも多少易しくなったね」と満足げに振り返った。
2012年の最後のメジャーチャンピオンを決める大一番。最終日は長丁場になる。しかし「27ホールになったけれど、まったく問題ない。18ホールだろうが、36ホールだろうがね。明日に向けて最高のポジションであることは間違いない」とマキロイ。昨年の「全米オープン」以来となるメジャー通算2勝目へ、後続のベテラン選手たちを振り切る。