2012年 全米オープン

R.マキロイから“世界一”のタイトルを奪うのは?日本勢は4人が参戦

2012/05/31 15:42
昨年の全米オープンで初のメジャータイトルを獲得したR.マキロイ。世界中のゴルファーが覇権を狙っている。

海外男子ツアーのメジャー第2戦「全米オープン」は14日(木)、米国カリフォルニア州サンフランシスコのオリンピッククラブで開幕。伝統のゴルファー世界一決定戦は、1895年の第1回大会から112度目の開催となる。

コングレッショナルCCを舞台とした昨年大会では、誰もが新時代の幕開けを予感した。ロリー・マキロイ(北アイルランド)が、4日間単独首位を守り続け、2位のジェイソン・デイ(オーストラリア)に8打差をつける完全優勝を達成。22歳(当時)の輝きは、不在だったタイガー・ウッズとのコントラストを、一層はっきりとさせた。

そして迎える今年、連覇を狙うマキロイや、昨年メジャーで2度2位に入ったデイら若い世代のプレーヤーの一角として、母国から大きな期待を背負うのがリッキー・ファウラー。5月の「ウェルズファーゴ選手権」で待望のツアー初優勝をマークし、続く「ザ・プレーヤーズ選手権」でも2位に入るなど、その実力をいよいよ実績として証明し始めた。

欧州出身選手の台頭が目立っていた昨今のゴルフ界だが、昨夏の「全米プロゴルフ選手権」ではキーガン・ブラッドリーが、そして今年4月の「マスターズ」はバッバ・ワトソンが初のメジャータイトルを獲得。また、前回オリンピッククラブで行われた全米オープンで、ローアマチュア賞を獲得したマット・クーチャーはその「ザ・プレーヤーズ選手権」を制すなど好調。今季好調のハンター・メイハンらも含む中堅世代を中心とした米国選手の勢いがトーナメントを引っ張る可能性は高い。

もちろん、悲願のメジャー制覇を目論むルーク・ドナルドリー・ウェストウッド(イングランド)らも優勝候補の筆頭グループを作る存在。同郷のジャスティン・ローズも昨季終盤戦から好成績を残している。そして3月の「アーノルド・パーマーインビテーショナル」で復活優勝を果たしたウッズ、同じく春先に1勝を挙げたフィル・ミケルソンも、彼らから一歩後退するには早すぎる。

注目度満載の今大会に挑む日本勢は実力派がそろった。過去2大会で決勝ラウンド進出を果たしている石川遼は5月21日時点で世界ランキング60位以内を確保し、3年連続の出場が決定。同日に静岡県内で行われた最終予選会では、今季既に2勝をマークしている藤田寛之、メジャーを制覇した谷口徹、そして昨年、賞金ランキング2位に食い込んだ高山忠洋がチケットをもぎ取った。

最上級にタフなセッティングの中で争われる世界最高峰の争い。今年も、目が離せない。

【主な出場予定選手】
石川遼藤田寛之谷口徹高山忠洋R.マキロイベ・サンムンK.ブラッドリーチェ・キョンジュJ.デイL.ドナルドJ.ダフナーR.ファウラーS.ガルシアR.グーセンP.ハリントンB.ジョーンズM.カイマーキム・キョンテM.クーチャードンファンH.メイハンP.ミケルソンB.ワトソンL.ウェストウッドT.ウッズP.カントレー(アマ)

最終18番グリーンを見下ろす風格漂うクラブハウス。今年はどのようなドラマが生まれるのか
3年連続3度目の「全米オープン」出場を果たす石川遼。名門・オリンピッククラブの舞台を初めて踏む
練習ラウンドのトップスタートはタイガーの指定席。月曜日も朝7時から先陣を切った
予選ラウンドで石川遼と同組となったR.ファウラー。練習ラウンドでは多くのギャラリーが後に続いた
高山忠洋は月曜日の練習ラウンドで、先週の「フェデックス セントジュード クラシック」を制したD.ジョンソンと同組に
ディフェンディングチャンピオンとして大会を迎えるR.マキロイ。見据える先は大会連覇!
予選会から勝ち上がった藤田寛之と谷口徹。練習ラウンドでは頻繁に意見交換
石川遼とタッグを組むのは、舞台のオリンピッククラブで30年キャディを務めているというベテランだ
入場ゲートをくぐると、全米オープンの過去の名場面が並ぶボードがお出迎え
最終日を終えて、頂点にその名を刻むのは果たして!?

2012年 全米オープン