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比嘉真美子が強風を制しツアー初優勝!

2013/04/07 16:13

大会3日目の雨は収まったが、予報通りの強風がコース内を駆け巡り、多くの選手が翻弄されてしまった。最終組、そしてその1つ前の組でプレーしてスコアを伸ばした選手は皆無。早めにスタートした大江香織比嘉真美子テレサ・ルー(台湾)の3人が通算4アンダーでホールアウトしプレーオフに突入した。

3人ともに初体験となったプレーオフは18番パー5で行われ、1ホール目は3人ともにパー。続く2ホール目で比嘉がバーディを奪い決着。昨年プロテストに合格した比嘉が、12位タイからの躍進でツアー初優勝をもぎ取った。これで、女子ツアーは開幕第2戦から3試合続けて初優勝者が誕生している。

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通算3アンダーの4位には馬場ゆかり佐伯三貴の2人。通算2アンダーの6位タイには横峯さくら森田理香子笠りつ子茂木宏美吉田弓美子イエ・リーイン(中国)、リ・エスド(韓国)の7人が並んだ。

7アンダー単独首位でスタートしたイ・ボミ(韓国)は、グリーン上で苦戦。バーディを奪えずボギーが6つ。通算1アンダーまでスコアを落とし、同じく最終組でプレーをした大山志保と並び13位タイに終わった。

<比嘉、家族の前での初勝利に「感無量です」>

週間最大風速が20m/sを越える強風。上位陣が総崩れとなる中で、「上手く風を利用して攻めることができた。“嫌だな”と思わなかったことで、スコアを伸ばすことができたと思う」。沖縄で生まれ、長くゴルフを風と共にしてきた19歳は勝因を口にした。

首位に1打差で迎えた正規の最終18番。3メートルのバーディチャンスを前に、「(入れれば)トップに並ぶ意識がすごくあって、一番緊張した」。震える手で打ったパットはショートし、2位タイでフィニッシュ。しかし、首位のルーが最終18番をボギーとし、プレーオフの権利、そして初優勝のチャンスが転がり込んできた。

「ここまで来たら絶対に勝ちたい。やるしかない」。フェアウェイからの2打目をグリーンサイドのバンカーまで運び、残り30ヤードの3打目を1.5メートルにつけるチャンス。正規の18番で緊張のピークを越えた比嘉の手に、もはや震えはなかった。真ん中からカップに沈め、右手で力強いガッツポーズ。「4日間競技は一番実力が出るし、オフの時からヤマハをピークに持って行くと決めていたので、実現できて良かったです」と、夢見心地で喜びを語った。

家族の前で遂げたツアー初勝利に、喜びもひとしお。幼少の頃に兄を、高校時代に父を亡くし、現在は母と姉の3人家族。比嘉は、母と姉の手厚いサポートを受けながらこれまでゴルフを続けてきた。「父が亡くなってからは私が母と姉を支えたいという気持ちが強くなった。これまでは明るく振る舞うことしかできなかったけど、その2人の前で勝てて感無量です」。家族に最高の恩返しを果たすとともに、心からの感謝の気持ちを贈った。

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2013年 ヤマハレディースオープン葛城



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