2022/10/11日本シャフト特集

清水宏保がこだわり抜いたスケート靴と理想のゴルフクラブ

技術、クラブ、ウェア…。ゴルフのこだわりは人それぞれ。そこに様々な楽しみ方が存在するからこそ、幅広い層に愛され続けているのだろう。日本シャフトは完全国内生産でスチール、カーボンの両方を扱うこだわりのシャフトメーカー。新たなシャフトを生み出す開発陣から、それを手にするエンドユーザーまで、同社の周りには“こだわりの人”にあふれている。 金メダルへと導いた大きな決断 1998年「長野五輪」スピードスケート500mの金メダリスト・清水宏保(敬称略、以下同)は、時代の変化とも戦ったアスリートだった。長野五輪の直前にはスケート靴が進化し、トレーニングは根性論から科学的なものに変わっていく。そのなかでも変わ...
2022/06/13日本シャフト特集

ベテランツアー担当が実践するプロ対応の極意

技術、クラブ、ウェア……。ゴルフのこだわりは人それぞれ。そこに様々な楽しみ方が存在するからこそ、幅広い層に愛され続けているのだろう。日本シャフトは完全国内生産でスチール、カーボンの両方を扱うこだわりのシャフトメーカー。新たなシャフトを生み出す開発陣から、それを手にするエンドユーザーまで、同社の周りには“こだわりの人”にあふれている。 ツアー担当の役割と求められる資質 ゴルフクラブや用具メーカーにはツアー担当と呼ばれるスタッフがいる。プロの要望を聞き、よりその選手に合ったものを提供することや、新製品をテストする機会を作り、実戦投入してもらうことが主な役割となる。 日本シャフト営業部の石橋良一也...
2022/07/25日本シャフト特集

変わらない? 開発出身の営業マンが貫く「変化」へのこだわり

技術、クラブ、ウェア……。ゴルフのこだわりは人それぞれ。そこに様々な楽しみ方が存在するからこそ、幅広い層に愛され続けているのだろう。日本シャフトは完全国内生産でスチール、カーボンの両方を扱うこだわりのシャフトメーカー。新たなシャフトを生み出す開発陣から、それを手にするエンドユーザーまで、同社の周りには“こだわりの人”にあふれている。 元球児がウインドサーフィン担当からゴルフ担当に 日本シャフトの営業部次長の柴田仁(敬称略、以下同)は1988年入社。バブル景気と崩壊、OEM(他社メーカーのクラブに提供する製品製造)でのシャフト生産から自社ブランドへの移行など、社会の変化や企業としてのビジネスの...
2022/08/15日本シャフト特集

イメージが広がるからこそ楽しい 写真家・宮本卓が語る仕事とゴルフ

技術、クラブ、ウェア……。ゴルフのこだわりは人それぞれ。そこに様々な楽しみ方が存在するからこそ、幅広い層に愛され続けているのだろう。日本シャフトは完全国内生産でスチール、カーボンの両方を扱うこだわりのシャフトメーカー。新たなシャフトを生み出す開発陣から、それを手にするエンドユーザーまで、同社の周りには“こだわりの人”にあふれている。 数々の名場面を収めてきた「マスターズ」の思い出 ゴルフのカメラマンと聞けば、多くの人はトーナメントを思い浮かべるだろう。海外メジャーのような大舞台でスター選手がショットを放てば、ギャラリーの歓声、どよめきと同時に無数のシャッター音が響く。日本を代表するゴルフ写真...
2022/07/04日本シャフト特集

「ジャンボさんからこだわりを学んだ」稀代のクラブデザイナーが国産を使う理由

技術、クラブ、ウェア……。ゴルフのこだわりは人それぞれ。そこに様々な楽しみ方が存在するからこそ、幅広い層に愛され続けているのだろう。日本シャフトは完全国内生産でスチール、カーボンの両方を扱うこだわりのシャフトメーカー。新たなシャフトを生み出す開発陣から、それを手にするエンドユーザーまで、同社の周りには“こだわりの人”にあふれている。 目指したのは誰も作っていないパター マスダゴルフ主宰の増田雄二(敬称略、以下同)は、日本を代表するクラブデザイナーであり、クラフトマンだ。経歴を知れば、彼がこだわりの男であることはすぐに理解できるだろう。自動車部品のエンジニアだった増田がクラブ制作に興味を持ったの...
2022/05/02日本シャフト特集

シャフト開発の極意は「固定概念を捨てる」こと プライベートでも貫く開発者の信念

<“こだわりの人”に聞くライフスタイル&仕事術> 技術、クラブ、ウェア……。ゴルフのこだわりは人それぞれ。そこに様々な楽しみ方が存在するからこそ、幅広い層に愛され続けているのだろう。日本シャフトは完全国内生産でスチール、カーボンの両方を扱うこだわりのシャフトメーカー。新たなシャフトを生み出す開発陣から、それを手にするエンドユーザーまで、同社の周りには“こだわりの人”にあふれている。 食生活を一変させた固定概念を持たない“こだわり” 「固定概念を持たない」――。仕事でも、プライベートでも、日本シャフトの生産本部開発課主査の藤原甲介(敬称略、以下同)のこだわりはこの言葉に集約される。昨年11月に始...
2022/05/23日本シャフト特集

ゴルフ好きスタイリストの「こだわらない」日常と替えないクラブ

<“こだわりの人”に聞くライフスタイル&仕事術> 技術、クラブ、ウェア……。ゴルフのこだわりは人それぞれ。そこに様々な楽しみ方が存在するからこそ、幅広い層に愛され続けているのだろう。日本シャフトは完全国内生産でスチール、カーボンの両方を扱うこだわりのシャフトメーカー。新たなシャフトを生み出す開発陣から、それを手にするエンドユーザーまで、同社の周りには“こだわりの人”にあふれている。 「こだわりを持たない」スタイリストの信条 スタイリストの尾後啓太(敬称略、以下同)は、自らゴルフウェアのデザインを手がけ、販売するほどの大のゴルフ好き。これだけを聞けば、“こだわりの詰まった男”を想像するが、仕事を...
2021/05/31日本シャフト特集

「声を聞き、声を届ける」マーケティング担当の現場主義

<ゴルフシャフトの“新定番”を生み出す熱きリレー> ゴルフクラブの性能を語る際、ヘッドと同様に重要なのがシャフト。求める弾道やスイングを作る上で、最適なものを使うか使わないかで、全く変わってしまう。そのシャフトを完全国内生産で製造する唯一の総合シャフトメーカーが日本シャフトだ。 1959年に「ばね」の世界トップメーカーであるニッパツのグループ企業として誕生。「N.S.PRO」シリーズなど、世界的にも評価されるヒット商品の数々を世に送り出している。 「950GH」を知らなかった学生時代 「中学時代からゴルフを始め、大学時代の4年間はトーナメントでキャディや運営の手伝いなどのアルバイトをしていまし...
2021/04/30日本シャフト特集

「そのときのベスト」に込めた開発責任者の矜持

<ゴルフシャフトの“新定番”を生み出す熱きリレー> ゴルフクラブの性能を語る際、ヘッドと同様に重要なのがシャフト。求める弾道やスイングを作る上で、最適なものを使うか使わないかで、全く変わってしまう。そのシャフトを完全国内生産で製造する唯一の総合シャフトメーカーが日本シャフトだ。 1959年に「ばね」の世界トップメーカーであるニッパツのグループ企業として誕生。「N.S.PRO」シリーズなど、世界的にも評価されるヒット商品の数々を世に送り出している。 3つの流儀 南アルプスをのぞむ長野県駒ヶ根市の風光明媚なロケーションに同社の製造拠点のひとつ、駒ヶ根工場がある。そこで開発課長を務める井上明久は入社...
2021/07/26日本シャフト特集

「自社の弱点も正直に伝える」営業担当の接客ポリシー

<ゴルフシャフトの“新定番”を生み出す熱きリレー> ゴルフクラブの性能を語る際、ヘッドと同様に重要なのがシャフト。求める弾道やスイングを作る上で、最適なものを使うか使わないかで、全く変わってしまう。そのシャフトを完全国内生産で製造する唯一の総合シャフトメーカーが日本シャフトだ。 1959年に「ばね」の世界トップメーカーであるニッパツのグループ企業として誕生。「N.S.PRO」シリーズなど、世界的にも評価されるヒット商品の数々を世に送り出している。 「ウッズ生観戦」からギアマニアに シャフトメーカーにとって、最もエンドユーザーに近いところでの営業活動は、全国各地にある「工房」や「問屋」に製品を卸...
2021/08/30日本シャフト特集

「創業60年の伝統を未来につなぐ」 社長が大事にする積極的な会話術

<ゴルフシャフトの“新定番”を生み出す熱きリレー> ゴルフクラブの性能を語る際、ヘッドと同様に重要なのがシャフト。求める弾道やスイングを作る上で、最適なものを使うか使わないかで、全く変わってしまう。そのシャフトを完全国内生産で製造する唯一の総合シャフトメーカーが日本シャフトだ。 1959年に「ばね」の世界トップメーカーであるニッパツのグループ企業として誕生。「N.S.PRO」シリーズなど、世界的にも評価されるヒット商品の数々を世に送り出している。 ヒット商品を生み出す会社の雰囲気 ひと昔前まで、「N.S.PRO 950GH」のイメージが強かった日本シャフト。ただ、ここ数年は「N.S.PRO M...
2021/06/28日本シャフト特集

「イメージを更新していく歩みの先に…」セールス担当の戦略

<ゴルフシャフトの“新定番”を生み出す熱きリレー> ゴルフクラブの性能を語る際、ヘッドと同様に重要なのがシャフト。求める弾道やスイングを作る上で、最適なものを使うか使わないかで、全く変わってしまう。そのシャフトを完全国内生産で製造する唯一の総合シャフトメーカーが日本シャフトだ。 1959年に「ばね」の世界トップメーカーであるニッパツのグループ企業として誕生。「N.S.PRO」シリーズなど、世界的にも評価されるヒット商品の数々を世に送り出している。 開発で得た知識をセールスでも生かす ひとりでも多くのゴルファーに同社のシャフトを使用してもらうには、クラブメーカーの新製品に組み込まれる「OEM(O...
2023/04/28フジクラ特集

ゴルファーを救う「天職」へと到達したシャフトフィッターの執念

ここ最近、カスタムシャフトのニーズが拡大し、「シャフトで飛距離が変わる」を実感している人が増えているという。シャフトフィッターの職業とその“流儀”を通して、現状に迫る。 ■ラウンドよりもクラブの調整が面白かった高校時代 日本を代表するシャフトメーカー、藤倉コンポジットのフジクラゴルフクラブ相談室木場店には、2022年度に2541人のゴルファーが来店した。単純計算で1日当たり約7人の計算。10年前の来店者数は1695人だったことから考えると、それだけアマチュアゴルファーのシャフトに対する意識が変わったといえる。実際、リシャフトしたことで、ゴルフが劇変した人は数え切れないのだという。 同店には現在...
2023/06/19フォーティーン特集

パイオニアとしての強み すべてはアマチュアのために

国内女子ツアーで33歳のベテランが最長ブランク記録となる11年189日ぶりの2勝目を挙げたのは2022年10月の「樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント」だった。その14本のクラブの中に「フォーティーン」のウェッジが3本あった。ロフト角46、52、58度の「RM-4」だ。 年間を通じて、アマチュアの試合を中心に足を運び、合間を縫って女子ツアーの会場にも出向く営業部主事の飯塚裕一(敬称略、以下同)はその時、群馬・藤岡ゴルフクラブでプレーしていた。「テレビ中継も見られなかったのでネットで見て頑張っているなと思っていた」と言い、優勝したことは関係者からの電話で知った。 フォーティーンが契約する...
2022/04/07フォーティーン特集

ゴルフ界を席巻した強烈スピン 「MT-28」ウェッジが与えた衝撃

ゴルフ界には名器と呼ばれるクラブがある。機能性と造形美、従来の常識を覆す革新性を持ち、それが次なる時代の常識へとつながっていく――。いま手にしているクラブにも隠された系譜があるはず。さかのぼることができたなら、いずれかの名器にたどり着くだろう。 日本からそんな名器を生み出してきたのが、1981年創業のクラブメーカー「フォーティーン」だ。社名の由来でもある「すべてのゴルファーにベストな14本を」という信念が、ゴルフ界の常識を打ち破り続けている。 過渡期にあった単品ウェッジへの挑戦 アイアンセットはPWまで、AWやSWは単品で別のモデルを組み込む。いまではアマチュアにも多く見られるセッティングだが...
2023/05/17フォーティーン特集

名匠の教えを生かすかどうかは「自分たち次第」

継承するひとりだ。YouTubeの公式チャンネルを開設、自ら出演してこの地から発信している。 「他のメーカーと同じことをするな」「ユーザーを見ろ」-。竹林の教えを守りつつ、限りある広告予算の中でいかに…
2023/04/17フォーティーン特集

「ゴルファーに一番近い会社」に息づく名匠・竹林隆光の言葉

承 竹林が亡くなる数カ月前、営業を担当していた桐谷ら数人の社員が都内にある竹林の自宅を訪問、会社の来し方行く末について相談した。営業、広告、販促とそれぞれレクチャーを受けた。桐谷が聞いた質問のひとつ
2022/05/05フォーティーン特集

50インチの試作品もあった長尺ブームの原点「ゲロンディー」

2022年1月からツアーレベルでは長尺ドライバーへの規制が始まり、全長46インチ以下に制限される。シャフトを長くすれば、ヘッドスピードが上がって飛距離が伸びる。安定性が落ちるというデメリットはあったが、スイングとクラブ、双方の進化によってメリットだけを享受できる環境が整ったからこそ、規制の必要が出てきたのだろう。 そんな長尺化の歴史を振り返ると、24年前に発売されたひとつの名器にたどり着く。そこには、常識にとらわれずに理想を追い求める、未知への挑戦があった。 長尺に求めた飛ばしのロマン 昨年5月の「全米プロゴルフ選手権」で、50歳のフィル・ミケルソンがメジャー史上最年長優勝を果たした。手にした...
2022/04/21フォーティーン特集

中空構造と有用性 クラブ史に多大な影響を与えた「HI-858」

昔はユーティリティ(UT)なんてなかった――。こんな言葉を口にするベテランゴルファーもいるだろう。UTは誕生から約30年、一般化してからは20年程度とゴルフの長い歴史においては新しいジャンルのクラブだ。世界のトッププロから一般のアマチュアまで多くのゴルファーがUTを手にするようになる過程では、日本から生まれた名器が大きな影響を与えていた。 ロングアイアンが打てないアマチュア向けの“お助けクラブ”という当初のイメージを一変させたのが、1999年にフォーティーンから誕生した「HI-858」。国内ツアーで、さらには海外メジャーで、この一本の中空クラブが大きく脚光を浴びたのだ。 「あのクラブは何なんだ...
2022/11/22テーラーメイド特集

革新からスタンダードへ No.1ゴルフメーカー の新技術を生み出す源泉

ゴルフクラブの世界は日進月歩。メーカー各社による独自テクノロジーが次々と生まれ、当初は画期的と思われた技術や製法は数年もするとごく当たり前のものに変わり、さらなる進化を遂げるための基盤になっている。 さまざまなメーカーが開発競争にしのぎを削るなか、常にトップランナーとして新たなテクノロジーを発信し続けているのが、国内ドライバー販売数No.1を誇るテーラーメイドだ。これまでクラブ史に刻まれてきた主な足跡をたどりながら、その開発理念に迫る。 「革新的」を求めるアイデンティティ テーラーメイドは創業した1979年、ウッドといえば文字通り木製のパーシモンが全盛だった時代に、世界初となる金属製の「メタル...