2024/03/01エコー特集

履いた瞬間に「なんかいい」ゴルフシューズの秘密

1963年にデンマークで誕生したシューズメーカーの「ECCO(エコー)」は、今や世界約90カ国で展開。創業当時から変わらず追求し続けている「最高の履き心地」が、多くの人々を魅了している。1960年代、社会への女性進出に伴い働く女性のためのパンプス「Venus」をヒットさせ、履き心地と歩きやすさを両立させたことで大人気を得て、その後は紳士靴、スニーカー、アウトドア、ランニングなどのカテゴリーに進出している。 ゴルフシューズへの参入は1996年。「一度履いたらやめられない」、「履いてみると、なんかいいよね」と評されるシューズを生み出し、ファンを増やしている。今回はエコーの魅力を掘り下げ、エコーの「...
2024/02/08テーラーメイド特集

カーボンウッドが追求する飛距離への無限の可能性

テーラーメイドの「Qi10」シリーズが発売された。その名称は、「Quest」(探求する、追求する)、「Inertia」(慣性)の頭文字と、上下と左右方向の慣性モーメントの合計値10,000g・cm2(10K)を意味している。 高慣性モーメントが生み出した直進性やミスヒットに強いやさしさはもちろんだが、「Qi10」が目指したのはそれだけではない。飛距離性能をいかにやさしさと両立させたのか。その秘密を探求してみたい。 カーボンフェースがもたらした軽量化の恩恵とは 高慣性モーメントの弱点は、インパクト時のヘッド挙動にある。フェースが開いたままインパクトを迎えれば、ロフトが増え、右方向にスピン量の多い...
2024/01/25テーラーメイド特集

高慣性モーメントが“ぶっ飛び”をもたらすメカニズム

「慣性モーメント」という言葉がゴルフ界でこれまで以上に脚光を浴びている。単位は「g・cm2」。数字が大きくなればなるほど、物体が回転しづらくなることを表す。ゴルフクラブに当てはめれば、インパクト時のヘッドがブレにくいことの指標であり、つまり「寛容性=やさしさ」の基準となっている。 テーラーメイド「Qi10 MAX ドライバー」は「飛距離を犠牲にせず 究極のやさしさ」を目指した最新モデル。フェースの上下方向、左右方向の慣性モーメントが合算値で10,000g・cm2を突破したことで、ゴルファーは今、「飛距離を犠牲にせず 究極のやさしさ」を手に入れる新たな扉の前に立っている。 過去最高の寛容性を持つ...
2024/01/19キャロウェイ特集

パラダイム Ai スモーク ドライバーは、本当に芯を外して打っても飛ぶ?

キャロウェイゴルフから2024年の新シリーズ『パラダイム Ai スモーク』が発表された。AIによるフェース設計が大幅にバージョンアップし、たとえミスヒットしてもまっすぐ遠くへ飛ばせるクラブになっているという。果たして、それは本当なのか。ゴルフライターの鶴原弘高さんがクラブ性能を試打検証。アマチュア3人の試打では各ゴルファーの最適モデルを探った。 ■AIがリアルスイングデータを解析してつくられた新フェース キャロウェイがドライバーに初めてAIによるフェース設計を採用したのは、2019年発売の『エピック フラッシュ』。このときはボールスピードの最大化とフェースの堅牢性のみをAIに計算させていたが、...
2024/01/26キャロウェイ特集

ミスヒットでも狙えるパラダイム Ai スモーク シリーズの実力検証

AIによるフェース設計が大幅にバージョンアップしたキャロウェイの新作シリーズ。ミスヒットでもまっすぐ遠くへ飛ばせるのは、ドライバーのみならず、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアンでも同じだという。ゴルフライターの鶴原弘高さんに各クラブを試打検証してもらい、アマチュア3人には自分に合うモデルを試打して探し出してもらった。 ■フェースの面積が小さいクラブでも「Ai スマート フェース」の効果は絶大! <フェアウェイウッド> ドライバーと同様にフェアウェイウッドにも、『パラダイム Ai スモーク MAX』、『パラダイム Ai スモーク MAX D』、『パラダイム Ai スモーク MAX FA...
2023/11/06キャロウェイ特集

かつてない“スケルトン窓”付きフェース 性能の違いを楽しめるAIパターって!?

キャロウェイゴルフが展開するパターブランド「オデッセイ」の新作が注目されている。「Ai-ONE」の名が示す通り、2019年に「エピックフラッシュ」で導入して以来、AI(人工知能)で業界をリードし、ウッドからアイアンまで使われてきた技術が、ついにパターにまで採用された。透明の小窓が搭載された、かつてないパター。いったいどんなモノなのか。 ■ジョン・ラームがいち早く投入 キャロウェイと契約するメジャー覇者のジョン・ラーム(スペイン)が4位に入った9月のDPワールドツアー「BMW PGA選手権」で新たなパターを手にしていた。形状はこれまで使用してきたオデッセイのホワイトホットOG・ロッシーSとほぼ同...
2024/01/12キャロウェイ特集

キャロウェイのAIフェースはやさしさのためにある

昨今話題のAI(人工知能)技術。その進化はとどまるところを知らない。ゴルフ界でAIをいち早く取り入れたのがキャロウェイゴルフだ。2019年にAIを採用したクラブを発売するなど、いまや業界では突出している。そして2024年、さらに進化したAI設計のクラブを発表した。同社のAIの系譜を追った。 ■AIを前面に 人間の棋士をしのぐレベルとされる将棋AIは有名だが、ゴルフにおいては、AIが人間を助けてくれる。キャロウェイゴルフが世に送り出してきたAI設計クラブのことだ。 2023年ツアー部門でもナンバーワン勝率をマークした『パラダイム』の後継として、2024年の年初に新発表した『パラダイム Aiスモー...
2023/11/29ゴルフプライド特集

肥野竜也のモデル人生はゴルフで出来上がった 目標は「日本ミッドアマ」出場

人気モデルの肥野竜也は「日本ミッドアマチュア選手権」(25歳以上)出場を目指す競技志向のアマチュアゴルファーでもある。ゴルフ関連のメディアやアパレルでモデルを務める姿をよく見かけるが、作り物ではない本気のゴルファーなのだ。ギアへのこだわりも当然持ち合わせているが、中でもこだわるのはグリップ。そのルーツはかつてプロとしてプレーしたテニスの経験にあるという。 ■高校卒業後はテニスで進学するはずが … スタートは遅いけど、どこかで追いつく。肥野のエピソードにはそんな内容の話が多い。テニスを始めたのは高校に入ってから。 「小学校、中学校ではバスケ部だったんですけど、高校では個人競技がやりたいなと思っ...
2023/09/07ゴルフプライド特集

義手のプロゴルファーを支える“一本筋”の通ったメンタルとグリップ

豪快なドローで240~250ヤードを飛ばし、正確なショットでグリーンをキャッチする。その男の右手は義手だ。身体的なハンディを乗り越えてプロゴルファーとなった小山田雅人のゴルフ人生は、不屈のマインドとともに「ゴルフプライド」のグリップを抜きには語れない。 ■努力すれば、できないこともできるようになる 現在は主に講演活動を行いながら、レッスンに試合にと忙しく飛び回る小山田。2歳のときに、実家の精肉店にあった肉を切る機械に右手を入れてしまい、右の手首から先を切断した。 「私が生まれ育った町(那須町伊王野)は山の中にあって人口が少ないので、周りに障がい者がいませんでした。なので、特別扱いはナシ。他の...
2023/06/26ゴルフプライド特集

「全米オープン」で経験値アップ 永野竜太郎のグリップのこだわりには超ベテランの助言も

今年6月、海外メジャーの中で最も過酷といわれる「全米オープン」に初出場し、日本勢最高の20位で締めくくった永野竜太郎。試合の結果よりも現場から何を感じ取り、国内ツアーでどう生かすかが勝負だと語っていたが、今後の戦いぶりを見ればその成果がわかるだろう。 その永野が昨年からグリップを太めのタイプに替えたことをご存じだろうか。握ったときに指が余らず、よりクラブとの密着度が上がったという。「ゴルフプライド」を長年愛用する永野だが、グリップに対してどのようなこだわりを持っているのか。 ■身体とクラブの唯一の接点 昨年の「ゴルフパートナーPRO‐AMAトーナメント」でのことだ。練習日に同組でラウンドしてい...
2023/02/24キャロウェイ特集

飛びとやさしさ「どちらも100点」 高次元両立の裏側に迫る

ドライバーに求められるものといえば「飛び」と「やさしさ」。極端に言えば、飛ばすためにはフェースを固定したヘッドの前が重い方がいいし、やさしくするには後ろが重い方がいいそうだ。相反する2つを両立させるのは不可能というのが開発の定説だったが、キャロウェイゴルフは「両方とも100点満点」のクラブをつくり上げた。ヘッドに採用した業界初の新構造ボディーに加え、2019年から導入して以来、さらなる進化を遂げたAI技術によって弾き出し、具現化が可能になったのだという。 そもそも「やさしさ」って何だ? 2023年になって新ドライバーを投入して早くも3勝を挙げたジョン・ラーム(スペイン)。PGAツアーでの平均...
2023/11/30キャロウェイ特集

ロングパットも怖くない! 話題の「AIフェース」で3パットを撲滅しよう<50人試打検証>

突然だが、皆さんの1ラウンドあたりのパット数はいくつぐらいだろうか?50人のゴルファーにアンケートをとってみると「1ホール2パットだから合計36パット」、「パットが苦手で40前後してしまう」という答えが多かった。パット数を30前後に抑えることができれば、大幅なスコアアップが望める。それにはロングパットをピタリと寄せて3パットを減らすことが大切だ。 ■プロとアマチュアの1ラウンドの平均パット数は? 11月某日、千葉県の上総モナークカントリークラブにお邪魔し、ラウンド前の練習グリーンでゴルファー50人にアンケートをとった。パット数が20台後半と回答したのは全体の1割弱、30~35は3割、35~4...
2022/11/11キャロウェイ特集

素材でクラブ性能はどう変わる? コスト度外視で開発したシリーズとは

ゴルフクラブの開発において、技術の進化とともに各メーカーがしのぎを削っているのが、製品のパフォーマンスを高められる素材を見つけ出すことだ。販売するからには素材や加工にかけるコストの制限は常につきまとう。そこを度外視すると、クラブの性能はどこまで高められるのだろうか? キャロウェイゴルフは2022年、その答えを求めるチャレンジに打って出た。ハイグレードな素材を用いて、最高峰のクラブを作り上げることへの経緯と思いに迫る。 クラブ素材が秘める重要性 近年のゴルフクラブには、開発コンセプトや求めるテクノロジーによってさまざまな素材が用いられている。「実現したいテクノロジーによっては、“素材ありき”の部...
2023/05/30日本シャフト特集

カリスマフィッター鹿又芳典氏がクオリティの高い製品から受ける恩恵とは

国内唯一の総合ゴルフシャフトメーカー「日本シャフト(NIPPON SHAFT)」。信頼と実績は、国内だけでなく、海外のクラブメーカーにも純正として採用されていることでも明らかだ。先のコロナ禍では品薄状態でもメーカーへの誠実な対応でエンドユーザーの手へ。その精神はまさに日本が誇る“おもてなし”。日本シャフトと関わりの深い、クラブコーディネーターの鹿又芳典(敬称略、以下同)もまた、恩恵を受けている一人だ。 ■ゴルフクラブの起承転結を長く見守ってきた ドライバーのヘッドでいえば、パーシモン、メタル、チタン、カーボン。シャフトでいえばヒッコリー、スチール、カーボンと進化を続けているゴルフクラブの世界。...
2023/07/10日本シャフト特集

だからこそ標準シャフトに選び、選ばれた【国内クラブメーカー編】

国内唯一の総合ゴルフシャフトメーカー「日本シャフト(NIPPON SHAFT)」。信頼と実績は、国内外のクラブメーカーにも純正として採用されていることでも明らかだ。先のコロナ禍では品薄状態でもメーカーへの誠実な対応でエンドユーザーの手へ。その精神はまさに日本が誇る“おもてなし”。クラブメーカー、住友ゴム工業(ダンロップ)の場合、日本シャフトからどんな恩恵を受け、どんなメリットを享受しているのか。 ■「ゼクシオ」誕生の裏側 1988年から約10年間、ダンロップがキャロウェイ製品を販売していたのをご存じだろうか。ダンロップとキャロウェイが代理店契約を結んでいた当時の代表モデルといえば、「キャロウ...
2023/11/01日本シャフト特集

日本シャフトで結ばれたカリー・ウェブと藤田さいきの今とこれから

第一線を退き、現役時代とは違ったスタンスでゴルフとかかわるカリー・ウェブ(48)と昨年の「AIG全英女子オープン」で自身初の海外メジャー出場を果たすなど、ベテランと呼ばれる年齢を迎えてさらなる進化を見せる藤田さいき(37)。 2人は今秋、契約先の「日本シャフト」のはからいで、サプライズ対面を果たした。ゴルフとの適度な距離感を楽しむレジェンドと現役としてさらに上を目指すベテランが、それぞれの今とこれからを語る。 ■2人の共通点 ラウンド対決や対談を通じて、藤田はいくつかの質問をウェブに投げかけた。例えば、トラックマンなどの計測機器の必要性について。 「最近の若い選手は少し計測機器に頼り過ぎか...
2022/12/15日本シャフト特集

ゴルフ中心から解放されたプライベート 一時代を築いたカリー・ウェブのいま

競争の激しいプロゴルフの世界で、長期に渡り最高峰の舞台で活躍し続けるのは並大抵なことではない。技術を磨き、日々のトレーニングで体を作り、食事にも自ら制限を加える。米女子ツアーにおいて、初優勝した1995年から20年間で通算41勝。3度の賞金女王に輝き、メジャー通算7勝の実績を誇るカリー・ウェブは、長くそんな生活を続けてきた。 第一線を退いたことで、ライフスタイルはどのように変わったのか? 女子ゴルフ界のレジェンドが、現在の日常と今後の活動について明かした。 ツアー転戦から離れて変わったこと 現在のウェブがトーナメントでプレーするのは年に数試合。47歳で迎えた米ツアーの2022年シーズンは3...
2023/10/11日本シャフト特集

カリー・ウェブと藤田さいきがサプライズ対面 演出したのは日本シャフト

昨季11年ぶりのツアー優勝を果たした藤田さいきに今秋、思いがけないサプライズが用意された。中学生のころからの憧れの存在であるカリー・ウェブ(オーストラリア)との対面。その機会を提供したのは両者と契約を結ぶ「日本シャフト」だった。同社のYouTube撮影とだけ聞かされ、何も知らずにやってきた藤田の反応はいかに。 ■「神様が降臨した」 上総モナークカントリークラブ(千葉)の室内練習場で撮影を前に軽くウオーミングアップをする藤田にゆっくりと近づく人影。それがウェブだと気づいた瞬間、藤田は悲鳴にも似た声を上げて泣き崩れた。メジャー通算7勝、米女子ツアー賞金女王3回のスーパースターが突然現れれば、驚く...
2022/09/12日本シャフト特集

流行よりも本質を 干場義雅がこだわるグレーのスーツとメイド・イン・ジャパン

ちょい不良(わる)オヤジ――。かつて一世を風靡したこの言葉を世に広めたのが、当時ファッション誌「LEON」の編集者だったファッションディレクター・干場義雅(敬称略、以下同)だ。現在はウェブマガジン「FORZA STYLE」の編集長を務めるほか、さまざまなブランドのプロデュースを行うなど多方面で活躍している。50歳を前にゴルフにもハマり始めたという男のこだわりと、そのルーツに迫る。 ファッション系のバイトから編集者の道へ 父と祖父がテーラーという家庭に育った18歳の干場は、人一倍ファッションに強い興味を持つ若者だった。アルバイト先は渋谷の有名アパレルショップ。さらに割のいいバイト感覚で、ファッシ...
2022/12/05日本シャフト特集

カリー・ウェブが語るクラブのこだわりと日本文化へのリスペクト

メジャー通算7勝、3度の米女子ツアー賞金女王など、カリー・ウェブは女子ゴルフ界のレジェンドと呼ぶにふさわしい実績を残してきた。現在は第一線を退いているものの、47歳で迎えた2022年シーズンは米女子ツアーで3試合に出場し、チーム戦の「ダウグレートレイクスベイ招待」(15位)を含めて2試合で予選通過。長くゴルフファンを魅了するプレーを支えてきたクラブへのこだわりには、日本への特別な思いが秘められている。 契約フリーを貫き続けたクラブ選び 今年7月、ウェブは久々に長年のライバルとのマッチレースを演じた。「全米女子プロシニア選手権」でアニカ・ソレンスタムを4打差で振り切り、シニアツアー初優勝を遂げた...