過酷なマスターズ!アンダーパーは3人のみ。タイガーは依然15位タイ
アンダーパーが9名という、例年にない過酷なコースセッティングでスタートした今年のマスターズ。連日の晴天でグリーンが硬くなっているのと、寒波の影響で上空の風が安定せず、選手たちのクラブ選択を悩ませているためだ。2日目になっても状況はほとんど変わらず、アンダーパーをキープしているのは3人だけになってしまった。
首位は2アンダーのブレット・ウェッタリックとティム・クラーク(南アフリカ)の2人。ウェッタリックはマスターズ初挑戦で、初日に首位タイに立ちこの日は1オーバーで凌ぎ首位をキープしている。クラークは、昨年最終日の最終18番でグリーン右サイドのバンカーからチップインバーディを決め、5アンダー単独2位に食い込んだ。そして、この日はグリーン奥のカラーからパターを使いチップインパーで締め、首位タイに浮上している。
1打差の単独3位には、地元出身のボーン・テーラー。さらに1打差のイーブンパーには、この日3ストローク伸ばしたジェリー・ケリーとビジェイ・シン、ジャスティン・ローズ、ザック・ジョンソンの4人が並んでいる。15番まで3アンダー首位につけていたジョンソンがそのままホールアウトしたら、予選通過は首位と10打差以内の7オーバーまでだった。ところが、16番であわやホールインワンというピン奥1メートルにつけるスーパーショットを見せたジョンソンは、ここから3パットしボギー。そのショックを引きずり、17番、18番と3連続ボギーでイーブンパーまで後退してしまった。
1オーバー15位タイからスタートしたタイガー・ウッズは、初日よりもショットが不安定で何度もピンチを迎えた。しかし、粘りのゴルフを見せ3オーバーでフィニッシュ。順位は変わらず、首位とは5打差で決勝ラウンドを迎えることになった。
注目の日本勢は、片山晋呉が大健闘を見せた。7オーバー、75位からスタートし2番、3番で連続バーディ。その後、何度かピンチを迎えたがパッティングで凌ぎ3バーディ、3ボギーのイーブンパーでフィニッシュ。通算7オーバーは、40位タイまで浮上し3年連続での決勝ラウンド進出を決めた。また、谷原秀人は2日間通算20オーバーの91位タイで、マスターズ初挑戦を終えた。