2001年 ビュイックオープン

K.ペリーの逃げ切り。6年ぶりツアー4勝目を飾った

2001/08/13 09:00
米ツアー初挑戦で35位に入った今井克宗

米国男子ツアー「ビュイック オープン」の最終日。2日目に抜け出し、3日目も64をマークし2位に5打差のリードを奪ったK.ペリーが、最終日は69と平凡なスコアとなったが逃げ切りに成功した。

最終日のペリーはこれまでの3日間とは異なっていた。運にも恵まれず奪ったバーディは3つ。しかし、ボギーを1つも叩かない粘り強いゴルフで通算25アンダーをマーク、6年ぶりのツアー4勝目を上げた。

2位には初日首位に立ち、最終日を2位で迎えたJ.フューリックと、決勝ラウンドに入り連日65をマークしたC.ディマルコが23アンダーで並んだ。現在賞金ランキング20位代前半の2人とって、今年のライダーカップに出場する為には、今週、そして次週の全米プロで少しでも賞金を稼ぎポイントを増やさなければならない。

この大会は連日ハイスコアの出る展開となったが、最終日に凄い記録が出た。6アンダー56位からスタートしたB.メイフェアが、前半こそ6番、9番の2バーディとなったが、その後が驚きだった。10番パー4でイーグルを奪うと、11番から16番まで連続バーディ、最後は18番でおまけのバーディという感じで後半だけで9アンダーの27を記録した。これはツアー記録タイとなるが、9番のバーディから1イーグルを含む8連続バーディは、間違いなくツアー新記録となった。

日本の今井克宗もスコアを伸ばした。初めての米ツアー挑戦で予選を突破した今井は最終日を向かえ「全ホールバーディを狙うつもりで行く」という言葉どおり攻め続けた。前半2つ伸ばし、後半は5つのバーディを奪うチャージを見せた。17番パー3で唯一のボギーを叩いたが、この日6アンダー、通算12アンダーで35位に食い込んだ。

29歳の今井を若手とは言いにくいが、ゴルフを始めたのは21歳。プロテストに3度失敗し、米国のミニツアーで経験をつんで日本ツアーの資格を掴んだという変わった経歴をもつ。日米で活躍できる注目の選手が出現した。

2001年 ビュイックオープン