2013年 マスターズ

J.デイが首位浮上、石川遼は辛くも決勝へ! 14歳グァンが最年少予選突破

2013/04/13 08:43
マスターズ自己最高位は11年の2位タイ。 再びの躍進を見せているJ.デイ(Andrew Redington/Getty Images)

◇米国男子◇マスターズ 2日目◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7445ヤード(パー72)

朝から降っていた雨は午前中にやんだが、入れ替わるように強風に見舞われたオーガスタ。伸び悩む展開となり上位は混戦となる中、13位タイスタートのジェイソン・デイ(オーストラリア)が6バーディ、2ボギーの「68」をマーク。通算6アンダーで単独首位に躍り出て決勝ラウンドを迎える。

通算5アンダーの2位タイに、同じくオーストラリア出身のマーク・レイシュマンと、53歳のスーパーシニア、フレッド・カプルス。通算4アンダーの4位タイに、アンヘル・カブレラ(アルゼンチン)、ジム・フューリックブラント・スネデカーが続く。タイガー・ウッズは通算3アンダーの7位タイ、ロリー・マキロイ(北アイルランド)は通算2アンダーの14位タイにそれぞれ浮上。

23位タイからスタートした石川遼はショートパットに苦しみ、ノーバーディ、5ボギーの「77」。通算4オーバーの55位タイと予選カットライン圏外となったが、首位から10打差以内の条件を辛くも満たし、2011年以来となる2度目の決勝ラウンド進出を決めた。大会最年少となる14歳で出場している中国のグァン・ティンランも4オーバーとし、大会最年少予選突破記録を更新。前年大会覇者のバッバ・ワトソンも同じく4オーバーで決勝へ進んだ。また、藤田寛之は「85」と大きく崩れ、最下位に並ぶ92位タイで予選落ちを喫している。

J.デイ オーストラリアに初のグリーンジャケットは?>

午前中は冷たい雨と重たいグリーン、そして午後からは激しい風がコースを吹き抜けた第2ラウンド。ジェイソン・デイは混戦模様のリーダーボードを最後尾から駆けあがった。首位と4打差からスタートすると13番までに3つスコアを伸ばし、首位タイに並ぶ。そして16番(パー3)、5メートルのバーディパットを沈めて単独トップへ。この2日目に続き、3日目も最終組でプレーすることになった。

2年前の11年大会では2位フィニッシュ。2か月後の「全米オープン」ではロリー・マキロイに大きく引き離されたものの、こちらも2位で終えた。しかし昨年大会は膝の故障により初日に棄権。「去年は痛みの中でプレーしていたけれど、戻って来られて本当に良かった。ボードの一番上にいるのは最高に光栄なこと。残り2日間が楽しみ」と笑った。

強豪オーストラリア勢とマスターズといえば、まだグリーンジャケットを持ち帰ったことがない逸話が毎年掘り返される。1972年のブルース・クランプトンがジャック・ニクラスに敗れて以降、ジャック・ニュートン、そしてグレッグ・ノーマンが“シルバーメダル”を重ねてきた。不名誉な記録に25歳は終止符を打つべく決勝ラウンドを戦う。

予選こそ辛くも突破したが、グリーン上で苦しみ続けるラウンドとなった石川遼(Harry How/Getty Images)
驚異の14歳、グァン・ティンランは辛くも決勝へ!大会最年少予選通過記録を塗り替えた(David Cannon/Getty Images)
16番(パー3)で痛恨のトリプルボギー。アンダーの貯金を一気に使い果たしてしまったR.ファウラー(Harry How/Getty Images)
「76」と崩れながらも、最低限の目標である予選突破はクリア(Andrew Redington/Getty Images)
前年覇者のB.ワトソンは辛くも予選通過、I.ポールターは予選落ち。期待が高かった2人だが・・・(Harry How/Getty Images)

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