2002年 マスターズ

実力伯仲!? 日本勢にもチャンスがあるぞ!

2002/04/09 09:00

2002年 マスターズ トーナメントまであと2日。世界中のゴルフファンが胸躍らせて楽しみにしている“ゴルフの祭典”がまもなく開幕を迎える。

昨年は米国トップ3のタイガー・ウッズフィル・ミケルソンデビッド・デュバルが優勝争いを演じ、ウッズがメジャー4連勝という快挙とともに優勝した。

今年の大会ももちろん本命には間違いないのだが、その様子は昨年とは違うようだ。地元ジョージア州でのウッズのオッズ(優勝者の掛け率)は3倍以上。100名近い選手が出場するのだから3倍でも特出すべき数字だが、昨年のウッズは2倍を切っていたのだ。

勝って当たり前というプレッシャーの中で見事に優勝したのだ。しかし、今年はファンもそう簡単には優勝できないと見ている。今シーズンまだ1勝と調子を上げられていないウッズが、大幅なコース改造を施したオーガスタを攻めきれるか注目が集まる。

ウッズの対抗にあげれるのはナンバー1レフティーのフィル・ミケルソンだ。今シーズンはボブ・ホープ クライスラー クラシックで1勝。その後は優勝争いに絡みながら惜しくも優勝を逃している。実力という面では申し分ない選手なのだが、無謀とも思える攻めが仇となってしまうケースも多い。

メジャー無冠のミケルソンにとってマスターズは特別な思いもある。マスターズでは過去にレフティー(左打ち)の選手は優勝したことがない。世界ナンバー1のレフティーが歴史を塗り替えることができるだろうか。

今シーズンの米ツアーは15試合行われ初優勝者が7人。ツアー全体で実力が均衡しているといえる。3週間前に行われたザ・プレーヤーズ選手権でC.パークスが初出場で優勝したように、マスターズでも初参加の選手が優勝することもあり得るのだ。

となると、注目したいのはやはり日本勢だろう。初出場の谷口徹をはじめ、米ツアーで活躍する丸山茂樹、全米プロ4位の片山晋呉。そして昨年のマスターズで初出場で日本人最高の4位に入った伊沢利光。いずれも世界の強豪と肩を並べる実力はある。

公式練習日の8日、4人はそろってティグラウンドに立った。3番パー4で伊沢がチップインイーグルを奪うなどショットの調子はいいようだ。早く開幕しないか楽しみだ。

2002年 マスターズ