N.プライス及ばず、V.シンが終盤伸ばしてシーズン2勝目!!
米国男子ツアー第19戦『EDSバイロンネルソン選手権』が、テキサス州アービングにあるTPCフォーシーズンズとコットンウッドバレーGCで開催された。予選2ラウンドは2コースを使い、決勝の2ラウンドはメイン会場のTPCフォーシーズンズが使用された。
2日目に単独首位に立ったビジェイ・シンが試合をリードしたが、最終日はスコアを伸ばす選手が続出し、シンも首位の座を明け渡した。下位から追い上げた選手では、スコット・バープランク、ロバート・アレンビーの2人が、5ストローク伸ばしたが一歩及ばず。1991年のこの大会で優勝しているニック・プライスだけがシンを捕えた。
前半伸び悩んだシンに代わって、14番ホールでこの日6つ目のバーディを奪ったプライスが14アンダーの単独首位に立った。しかし、470ヤードと距離の長い15番パー4でプライスは3パットのボギー。プライスの2組後、最終組でラウンドするシンは、その15番でグリーン縁から長いバーディパットを沈めた。
さらに16番パー5で、セカンドショットをガードバンカーに入れたが、3打目をピン手前80センチに寄せ連続バーディ。シンが一気に2ストロークのリードを奪った。17、18番の上がり2ホールは互いにパー。1月のフェニックスオープン以来今シーズン2勝目。ツアー通算13勝目を挙げた。
7アンダー、7位タイで最終日を迎えた田中秀道は、2バーディ、3ボギーの1オーバーでラウンドし、8アンダー19位。3月のクライスラークラシックの18位に次ぐ成績を収めた。パッティングのグリップを”クローグリップ”(カニのようにシャフトを挟むスタイル)に変えてから、パットの調子が上がってきたようだ。
田中と同じく初日4アンダーの好スタートを切った貞方章男は、その後スコアを崩してしまった。しかし最終日は3バーディ、3ボギーのイーブンパーでまとめ65位でフィニッシュ。ディフェンディングチャンピオンの丸山茂樹と久保谷健一の2人は、残念ながら予選落ちとなっている。
いよいよ次週は女子ツアーナンバーワンのアニカ・ソレンスタムが、57年ぶりとなる男子ツアーへの挑戦を行う。どんな結果になるのか、今から楽しみだ。