2012年 全米プロゴルフ選手権

海外メジャー最終章! 日本勢は石川、藤田、谷口が出場

2012/08/07 17:36
昨年大会はK.ブラッドリーがJ.ダフナーをプレーオフで破り、初のメジャータイトルを獲得した

海外メジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」が9日(木)から4日間に渡り、サウスカロライナ州にあるキアワアイランドリゾート オーシャンコースで開催される。同コースはライダーカップ(91年)やワールドカップ(97、03年)、全米シニアプロ(07年)などの舞台になった実績はあるが、4大メジャーの開催は初めてとなる。

今年出場する日本勢は、石川遼藤田寛之谷口徹の3人。4年連続4回目の出場となる石川は、初出場の09年に決勝ラウンドへ進んで以降は予選落ちが続き、10年、11年といずれも100位台に低迷。相性の悪さは否めないが、今季はここまでの4大メジャー3戦でいずれも結果を残せていないだけに、奮起を期待したいところ。谷口も、過去6回の出場はすべて予選落ちと苦戦が続いている。4年ぶりの挑戦となる今年こそ積年の悔しさを晴らせるか。

タイトル争いでは、今大会4勝を挙げているタイガー・ウッズに注目が集まりそう。今季は既に3勝を手にし、FedEx Cupポイント、賞金ランクともにトップを走り、かつての“指定席”にもすっかり定着。完全復活に向けて足りないものは、08年の「全米オープン」以来となるメジャータイトルのみだ。メジャー通算15勝目へのカウントダウンは、確実にその刻みを早めている。

欧州勢では、ロリー・マキロイグレーム・マクドウェルの北アイルランドコンビが気になるところ。マキロイは、一時期に陥っていたスランプからも徐々に抜け出す兆しを見せ、前週の「WGCブリヂストンインビテーショナル」では5位タイと仕上がりは上々の様子。一方のマクドウェルは、今季メジャー戦の直近2試合で連続トップ5入り。大舞台での強さは、2010年の「全米オープン」制覇でも実証済みだ。

昨年覇者のキーガン・ブラッドリーは、今季はやや下り坂のシーズンを送っていたが、前週の「WGCブリヂストン~」で今季初勝利。07年のタイガー以来となる大会連覇へ向け、弾みをつけてキアワアイランドに乗り込む。さらには、今季の「全英オープン」で悲劇を見たアダム・スコット(オーストラリア)のほか、リー・ウェストウッドルーク・ドナルド(いずれもイングランド)、リッキー・ファウラーらメジャー初タイトルを狙う猛者たちも目が離せない存在。今季のプロNo.1の称号をかけた頂上決戦が、間もなく幕を開ける。

【主な出場予定選手】
K.ブラッドリー石川遼藤田寛之谷口徹L.ドナルドR.マキロイL.ウェストウッドW.シンプソンA.スコットB.ワトソンT.ウッズJ.ダフナーG.マクドウェルE.エルスS.ストリッカーD.ジョンソンP.ミケルソンM.カイマーR.ファウラー

ライダーカップのキャプテンに選ばれたホセ・マリア・オラサバル(左・欧州)と、デービス・ラブIII(右・米国)の記者会見。。笑顔もこぼれ、”今のところ”和気藹々
練習場でスイングを撮影しチェックするタイガー・ウッズとコーチのショーン・フォーリー
池に入れると、危険です。罰打を払って陸地にドロップしましょう
バンカーショットを打つ谷口。でも今回の大会では通常のバンカーではなく、すべてウェイストバンカー扱い。クラブをソールしても良い
コースのすぐ横は大西洋のビーチ。コースでは熾烈な戦いが繰る広げられるが、隣にはスローな空気が流れる
キアワーアイアイランド・オーシャンコースをコースを設計。TPCソーグラスなど特徴ある名コースが多い
練習場のボールは色分けされたバッグに種類ごとに入れてある。玉ねぎに見えませんか?
今週は練習日から毎日雨の予報。雷雨が来るまでプレーは続く
雨が降らなくとも湿気が高く、カメラのレンズがすぐに曇る
雨雲が去ると青空が広がる。明日は一体どんな天気になるだろう
長いコースをショートヒッターが攻略する術は、必ずあるはずだ

2012年 全米プロゴルフ選手権