ベテランのスルーマン、大会新「62」で首位!ビジェイは5位から
米国男子ツアーの第43戦「クライスラー選手権」が、フロリダ州にあるウェスティンイニスブルックリゾートで開幕した。メジャーチャンプである47歳ベテランのジェフ・スルーマンがコースレコードの「62」を叩き出し単独首位に立った。
ショット、パッティングとも非の打ち所がなかったスルーマンは、前半奇数ホールで全てバーディを奪い勢いに乗ると、後半さらに4つのバーディを積み重ねて9アンダーでホールアウトした。2002年の優勝者、崔京周が2日目にマークした8アンダーのコースレコードを塗り替えた。
ジェフ・スルーマン
「全てが思い通りにいきましたね。フェアウェイは殆ど外しませんでしたし、ピン側に運んだ時はもちろん全て沈めましたが5メートルを越えるパットも2、3ねじ込みました。ノーボギーでしたが終わってみれば、こんなプレーがもっと頻繁にできたらなあと感じるラウンドでした。
「全てがうまくいく時は簡単に見えるものです。逆に不調な時はバーディを2つ、3つ奪うのにも不可能に思いますから。ツアーが使用するフロリダのコースはここが一番だと思う。高低差もあり、左右のドッグレッグ、距離があるホールや短いホールとバラエティに富んだ素晴らしいコースです。(コースレコードを出したので)今となってはここがベストコースですね」(ザ・ゴルフ・チャンネル)
2打差で追う2位タイには、ジョナサン・ケイ、ケント・ジョーンズ、カーク・トリプレットの3人。今季1勝を挙げているケイは、17番パー3でホールインワンを決めるなど、5つのバーディを積み重ねた。42歳ベテランのトリプレットも8バーディ1ボギーのラウンドで初日を終えている。
一方、残り17万5000ドルに迫った年間獲得賞金1,000万ドルに挑むビジェイ・シンは、前半1つしか伸ばせず我慢のゴルフが続いたが、後半に5つのバーディを奪って6アンダー5位タイ。今大会で15位以内に入れば前人未到の獲得賞金1,000万ドルに届く。
ビジェイ・シン
「今はショットを含めて自分のゴルフを楽しんでいます。集中力もありますしツアーでは思い通りのショットを打てることが一番の強みとなりますからね。『終わり良ければ全て良し』、そんなシーズンにしたいと思っています。出場するからには勝ちたい。これまで通りのいいプレーができれば優勝できる自信はあります。
「今は気分的にも乗っていますし、プレーが楽しくて仕方ありません。ロースコアがマークできたらそんな気持ちになって当然ですよ」(ザ・ゴルフ・チャンネル)
そのほか、昨年の覇者であるレティーフ・グーセンは、順調にスコアを伸ばし4アンダーまでいったものの、上がり3ホールで2つ落としてしまい2アンダーの23位タイでホールアウト。この大会、日本人で唯一出場している田中秀道は、この日5バーディ4ボギーと出入りの激しいゴルフを展開したが、1アンダー33位タイにつけている。