オーガスタナショナルで何がしたい?(2/2)
By Sean Martin, Helen Ross and Brian Wacker, PGATOUR.COM
最終日にプレー?パー3コンテストに参加する?それともチャンピオンズディナーに参加する?
ここオーガスタ・ナショナルゴルフクラブに春が訪れると、世界各国から最強選手が集い、今年最初のメジャー大会が開幕する。それが私たちが見るマスターズだ。
あのグリーン・ジャケットに袖を通すときはどんな気持ちになのか、選手達はあのマグノリア・レーンをどんな心持ちで通っていくのか、皆さんはこれまで考えたことがあるだろうか?
過去の記事を元に、これらの質問の回答に相応しい選手達を取材した。
■ オーガスタ・ナショナルでのホールインワンはどんな気分?
○ライアン・ムーア
「オーガスタの16番ホールでホールインワンを決めた時、正直今まで経験した中で一番素晴らしい歓声を聞いたんだ。あのホールでは、ボールを正確にヒットし、ボールが転がっていくとともに、観客の叫び声は徐々に高まっていった。そしてそのままボールはピンに当たって入ったんだ」
「日曜の午後、大切な場面でのあの一打は信じられないね。そこでトップ16に食い込み、翌年再びこの場所に戻ってこられたから。他のどのホールでホールインワンしたかったかと聞かれても答えられないな。どこかのパー3を選べって言われたら、日曜のオーガスタでの16番ホールを選ぶよ。これは一生忘れることはできない。あの大きな歓声、多くのギャラリーがホールを取り囲んでいた。6番と16番を越えると、15番に大きなスタンドがあって、観客の視線はグリーンに乗ったボールに集まって、そして興奮が高まるんだ。あのような気持ちになれる場所は他にはない。オーガスタで、ショットでそのホールを締めくくると、ホッとするんだ。だって、あの速いグリーンでのパットをしなくて済むんだから」
■ 風の渦巻く12番でティショットを打つのはどんな気分?
○トレバー・イメルマン
「風次第だね。今日のような日はバーディも出るんじゃないかな。でももう少し風が強くなって、風速11~13メートルになるとトリッキーだよ。ここ近年のパー3の中でも、少し変わったコースかもしれないね。近代の設計者はパー3を240ヤードで作ろうとするけど、このようなホールは非常に難しい。ロングクラブで打ち、風の助けも借りられないからね。そこで8番、9番アイアン、もしくはウェッジで打ち、風に乗せて木の上をうまく越えていく。だから風を予想することも大事なんだ」
○スコット・ストーリングス
「自分なりの“瞬間”を見つけなければいけない。時に2つか3つクラブの番手を変えなければいけなくなるからね。本当に風が渦巻いているから、僕は6番アイアンで打ったけど。数週間前にあそこで朝と昼にプレーをしたんだ。朝は気温4度だったから9番アイアンで、昼には15度だったから、7番アイアンを使用した。約10度の温度差だったけど、2つもクラブを上げなければならなかった。低い位置にボールを飛ばし、木の下をめがけて打ったんだ」
○ライアン・ムーア
「12番では少し違った攻め方をしたんだ。ピンを狙わずに、きちんと自分なりのターゲットを定めていた。毎回全く同じターゲットを決め、パンチショットの8番で、グリーン奥のバンカーの左端を狙った。そこは一番奥行きがあり、普通に打ちさえすれば、グリーンの中心を狙うには丁度良いターゲットとなることが分かっていた。こういったホールではバーディを狙えるけど、リスクも高いホールだから、4日間パーを奪えれば十分。ティショットをグリーンセンターに運べれば、ピンがどこに切ってあっても問題ない。
「これまでで一番神経を使う8番、もしくは7番アイアンのショットだと思うよ。ザ・プレーヤーズの17番もタフだけど、これが一番怖いと思よ。少しのミスも許されないからね」