10アンダーより1アンダー:ブラッドリー
By Mike McAllister, PGATOUR.COM
大会初日の木曜日、コースレコードとなる「60」を樹立したキーガン・ブラッドリーは、その内容に満足していた。そして彼は金曜日、1アンダ―でラウンドした大会2日目のラウンドにより一層の充実感を感じていた。36ホールを終わった「HP バイロンネルソン選手権」は、ブラッドリーが2位以下に3打差をつけて単独首位に立っている。
「正直(コースレコードの)昨日より今日のスコアを誇りに思うね。最初から最後まで心地よくラウンドできたからね」と、ブラッドリーは語った。「なぜこんな気持ちになるのか分からないけど、昨日はグリップ感がしっくり来なかったんだ。前半はいまひとつで、ようやく落ち着いた後半にいいショットが飛び出したんだ」。
コースレコードを樹立すること、そして良いスコアを続けることは決して易しいことではない。ブラッドリーは知っている。かつて彼はWeb.comツアーで「61」を記録した翌日に「77」を叩いたことがあるのだ。
木曜のラウンド後、ブラッドリーはおよそ100通の祝福メールを受け取ったことを明かしたが、彼の気が緩まることはなかった。
「昨日のようなラウンドをすれば、僕自身よりも周りの方々が騒ぎ出すもんだから、一喜一憂しないようにしたよ」。
とはいえ彼の金曜日のスタートは、穏やかではなかった。
ブラッドリーはTPCフォーシーズンリゾートで最初の2日で5つのボギーを叩いた。そのうち2つは1番(パー4)で記録し、18番(パー4)でも2つのボギーを叩いた。今週は、週半ばの16ホールで15アンダーを記録する猛チャージを見せた。
金曜日、ブラッドリーはオープニングホールでドライバーをミスして、フェアウェイを外した。さらにアプローチもグリーンを捉えることができなかった。そして6フィート7インチのパーパットも外した。
「1番ホールはおそらくもっとも易しいホールなのにね」と、ブラッドリー。「なんでボギーを叩いてしまったのか、自分でも不思議だよ」。
ブラッドリーは4番で9インチのパットを沈め、この日最初のバーディを決めた。その後6番でボギーを叩いた後、7番と16番のロングホールで2つのバーディを奪い、10番のパー4もバーディとした。
2位以下に4打差をつけて迎えた最終18番では、コース左サイドの池は何としても避けたかった。安全策をとったはずのティショットは、初日の木曜と同じような位置に落ちた。この日のボールは木々の茂る方向からランを稼いだものの、グリーン反対側のコレクションエリアに止まり、最終ホールをボギーとした。
キャディのスティーブ・ヘール(通称ペプシ)は、何度も同じような所にミスをするブラッドリーの18番のティショットを記念するプレートを植えるべきだと冗談を飛ばした。そして当の本人は、18番のミスショットは今週のいい記念くらいに考えているようだ。
「週末こそは、18番でいいティショットを飛ばしてみせるよ」と、彼は自信を見せた。