2013年 タンパ ベイ選手権

「タンパベイ選手権」 3日目レビュー

2013/03/17 15:56

昨年の覇者ルーク・ドナルドは「67」で回り、「プエルトリコオープン」で2位となったテキサス大学出身の19歳ルーキー、ジョーダン・スピースと共に4アンダーで首位に2打差の8位タイ。スピースは最終日の結果次第で今季のPGAツアーの行方が決まる。いいプレーを見せており、同じく優勝の可能性も十分だ。

3アンダーのグループには、フロントナインまで首位に立っていたものの結局スコアを「73」に落としたハリス・イングリッシュと、終始不機嫌な様子でスコアを「72」と悪化させたセルヒオ・ガルシア(スペイン)がいる。

上位16人の選手の中で、イングリッシュは「マスターズ」出場権を持たない12人のうちの一人。今大会で優勝すれば、「マスターズ」への切符を手にすることができる。

レナードは、5年前の優勝以来PGAツアータイトルから122試合連続で遠ざかっている。3日目に首位タイに立ったレナードだが、気持ちは落ち着いているという。イニスブルックでは、ボールをただ遠くへ飛ばすのではなく、頭を使ったプレーが要求される。9番ホールのレナードのプレーがそのいい例だ。レナードは、ピンフラッグの様子をみて3番ウッドでティショットを打った。その後、6番アイアンからのセカンドショットを10フィートにつけ、バーディを奪っている。

11番ホールでは、バンカーから2打でパーを取ると、12番ホールでも6番アイアンでのショットをピンそば8フィートにつけた。唯一嘆かれるのは、単独首位がかかった17番ホールでの5フィートのバーディパットを外してしまったことだろう。しかしそれも大した問題ではないのかもしれない。

ティオフする頃、レナードが上位グループにいない可能性も十分ある。

一方、スピースは、スコアボードに限定されることなく、良いポジションにいる。プロ転向後、結果が出せていなかったスピースは、ウェブドットコムツアーでの2度好成績をあげた。そのままウェブドットコムツアーに留まることも考えていたが、「プエルトリコオープン」に招待され、見事2位の成績を収めた。

「これまではウェブドットコムツアーに専念していた。でも今の自分はこの舞台で戦っているんだ。良かったと思う」。

そう語るスピースは、優勝争いのことではなく、今週は残りいくら賞金を獲得しなければならないかを考えているようだ。16番ホールは、木の中から6番アイアンで脱出し、12フィートにつけてバーディを奪った。「あれは決してスマートなショットとは言えないね」と笑顔で振り返った。

クッツェーは、世界ランキング50位に入る若手南アフリカ勢の中の一人だ。来月は「マスターズ」に初出場する。この大会で優勝すればPGAツアーメンバーになれる。

大会2日目の当初は、予選通過ラインぎりぎりのところにいたが、バックナインで「32」という好スコアをマーク。3日目の今日も素晴らしいプレーを見せている。クッツェーはまだアメリカでのツアーを模索中だ。コースに馴染みもなければ、他の選手の顔と名前も一致していないという。

「ゴルフはゴルフだよ。どこでプレーしようと関係ない。あらゆる選手がコースに出て、そこで何が起こるかは誰にもわからないんだ」とクッツェーは語った。

この大会の最終日の展開に至っては、まさにそういうことになりそうだ。

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