2013年 ザ・ホンダクラシック

ザ・ホンダクラシック 2日目レビュー

2013/03/02 18:11

マキロイは途中棄権、タイガーはギリギリで予選を通過・・・

ロリー・マキロイはラウンドを終了するまえに姿を消し、タイガー・ウッズは生き残るための戦いを強いられた。2日目の「ザ・ホンダクラシック」では、こういったドラマが起こった。ルーク・ガスリーが彼の才能を発揮し、本日を7アンダーの「63」で終え1打差トップに立ったことは、恐らく誰も気づいていないだろう。

同僚たちからも、注目を浴びるべき存在だと認知されているルーキーのガスリーは、この日もボギーなしの1日を過ごした。そしてイリノイ州のビッグ10カンファレンスチャンピオンである彼の奪った7つのバーディの中でも、6番ホールで泥のついたボールを10フィート離れたところからホールに沈めた一打はまさに圧巻だったのだ。

ラウンドを終え、記者会見場へ向かっている時、ガスリーはマキロイが試合を棄権したと伝えられた。「僕はまったく知りませんでした。あの場では自分自身のことで精一杯でしたから」。彼は9アンダーでここまでの通算「131」。マイケル・トンプソンに1打差をつけ単独首位に立った。

マキロイは、アブダビでの大会では予選を通過できず、「WGCアクセンチュアマッチプレー」では初戦敗退を喫し、この大会へ臨んだ。彼は本日2つ目のホール(11番)でダブルボギーを叩き、16番ホールで2度も池に入れ、トリプルボギー。さらに18番ホールでもまた池ポチャを喫し、結局このホールを完了することはなかった。

自身のマネジメント会社を通じ、状況を明かしたマキロイ。それによると、親知らずが痛み、プレーに集中できないという事だ。「このような形になってしまった事をザ・ホンダクラシックと、ツアーに心からお詫びします」。「自然と抜けるはずの親知らずが痛み、ここのところずっと悩まされています。昨晩また痛くなり始めて痛み止めを飲みました。しかし今朝また痛みが出たことで、今日はうまく集中できませんでした」と続けた。

そしてウッズも、マキロイと共にこの大会から早々に姿を消すかに思われた。バーディとボギーの連続で、バンカーからバンカーへ。そして行き過ぎてグリーンを越えてしまったり、短すぎたりと苦労が多く、13番ホールではダブルボギーを叩いた。それによって残り5ホールの段階で、予選通過ラインに1打足りない状況だった。

しかし2週連続で世界ナンバー1とナンバー2がいなくなるかと思われた矢先、ウッズは5フィートのバーディパットを決め、16番ホールでも6フィートのパーパットを沈めた。17番ではバンカーから好リカバリーを見せて、パーで終えた。18番でもグランドスタンド側からパーをセーブしたが、これは見た目よりも難しそうだった。この日を「70」で終え、予選は通過。しかしトップとは9打差がついている。「昨日とは別のプレーになったね。昨日はショットが良く、今日はパットが良かったから、これでどっこい、どっこいというところだね」とウッズは話した。

初日首位のC.ビジェガスは急降下でまさかの予選落ち≫
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