WGCアクセンチュアマッチプレー選手権 準々決勝レビュー
J.デイはG.マクドウェルに1アップで勝利 メジャー王者に1日で連勝
ジェイソン・デイ(オーストラリア)は、2人のメジャー覇者、バッバ・ワトソンとグレーム・マクドウェル(北アイルランド)を倒す金星を挙げ、準決勝へコマを進めた。
午前中、ワトソンを軽々と倒した午後のラウンドで、デイはマクドウェルとの壮絶な対戦を繰り広げた。2010年の全米オープン王者のマクドウェルは、最初のホールでバーディ、3番でもバーディを奪い、デイに対して2アップとした。しかしデイは我慢のゴルフを続けると、マクドウェルは直後の4番、そして7番でボギーを叩き、ゲームは振り出しに戻った。
デイがこの日、最初のリードを奪ったのは11番(パー5)でバーディを奪った時。マクドウェルは14番のバーディを奪い追いたが、続く15番でデイが3フィートのパットを決めて再び1アップとした。
マクドウェルとデイのシーソーゲームは、16番と17番の連続パーで勝負の行方は18番まで分からなくなった。それでもデイは最終18番、42フィートから2パットでまとめ1アップ、薄氷の勝利をつかんだ。一方のマクドウェルは、決めれば延長戦となる16フィートのパットを外してしまったのが悔やまれる。
「今日は本当にストレスの多い1日だったよ」と、デイは振り返った。「今もそうだけど、今日は自分の気持ちがあちこちに散らかっている感覚の中でのラウンドだった。不思議なことにバック9だけは特別な気持ちになって、プレーに集中することができたけど。1日を通して言えることは、本当に、本当に良いプレーができたと思っているよ。また明日が楽しみだね」。
「まぁご覧のとおり、僕もマクドウェルも、ベストのプレーをしていたわけではなかった。だけど、できる限りは尽くしたつもりさ。なぜかと言えば、(マッチプレーは)目の前の相手を見てゲームをするだけだからね。明日はマット・クーチャーとの対戦だ。彼はとても落ち着いていて、賢いプレーをする選手だ。フェアウェイをキープする技術もあれば、ショートゲームも上手だ。そして勢いにのるとすごいプレーをすることもある。明日の対戦を楽しみにしてるよ」。
【スコアカードの成績】
デイは4バーディ、2ボギー。マクドウェル5バーディ、4ボギーだった。
【ホール別勝敗結果】
デイは5ホールで勝利。マクドウェルは4ホールでポイントを挙げた。