小平智と市原弘大 グリーン上で悩める2人
◇世界選手権シリーズ◇WGCブリヂストン招待 3日目(4日)◇ファイヤーストーンCC(オハイオ州)◇7400yd(パー70)
2オーバーの53位タイから出た小平智は3バーディ、4ボギーの「71」で回り、通算3オーバーの61位タイに後退した。ショットの調子をキープしながら、グリーンで苦労が続く。この日は新しくネオマレット型のパターを実戦投入したが、「あまり変わらない」と嘆いた。
ピン型パターを愛用している小平がスイッチしたのはスコッティキャメロン フューチュラシリーズのプロトタイプ。大型ヘッドモデルで1番こそ2m強のパーパットをしぶとくしずめたが、直後の2番(パー5)では2オンから3パットパー。さらに続く3番も2mを外してボギーをたたき、波に乗れなかった。
「毎日、同じようなゴルフをしている。いつも同じ」と憮然とした。問題は「グリーンとの相性だと思う。あまりタッチも合っていない。見た目と打っている感じが違う。思ったところに打っても外れるというのが3日間続いている」。ストローク・ゲインド・パッティングは「-7.339」で71選手中69位と低迷から抜け出せない。
同じ指標で小平を下回っているのが市原弘大だ。3日間「-9.124」は全体70 位。通算15オーバーの最下位(71位)で最終日を迎えることになった。
この日は出だし1番から3mのバーディチャンスを外し、2番(パー5)も2m弱を外してパーが並んだ。3番でバンカーショットの後に1m強のパーパットを決めきれず、流れは最後まで悪いままだった。長尺パターの使い手は「まったく入る気がしない。あしたはエースパターは“お盆休み”にして他のパターでやってみようと思います」とサブモデルを引っ張り出す考えだ。
ちなみに2週前、「全英オープン」が行われたスコットランド・カーヌスティでは新しいパターを買ったとか。現存するゴルフショップとして世界で2番目に古い店舗で、ヒッコリーシャフトの骨董品パターを約150ポンドで購入。「ああいうの、好きなんです。それもありですかね…」と苦笑いした。(オハイオ州アクロン/桂川洋一)