112年ぶり五輪開幕のティショット ダ・シルバ「緊張しないとはいえない」
2016/08/09 16:29
「リオデジャネイロ五輪」の男子ゴルフ開幕を3日目後に控えた8日(月)、オリンピックGCでの練習ラウンドを終えた地元ブラジルのアジウソン・ダ・シルバのもとには、大勢のボランティアスタッフが駆け寄ってきた。我先にとセルフィー(自撮り)をせがまれた彼こそ、112年ぶりにオリンピックに復活するゴルフ競技で、その開幕を告げる1発目のショットを放つ人物だ。
IGF(国際ゴルフ連盟)はこの日、男子競技の初日と2日目の組み合わせを発表。ダ・シルバはカナダのグラハム・デラエ、韓国のアン・ビョンフンと初日第1組で回ることが決まり、最初にティショットを打つことになった。
ここ4~5年、アジアンツアーを主戦場としているダ・シルバは、「とても驚いた。まさかと思った」と、この大役に驚きを隠せない。「緊張しないとは言えないね」と、優しげな顔をちょっとだけ強ばらせた。
それでも、「オリンピックのゴルフが母国でまた始まるなんて、想像もできなかった。とても幸せだし、幸運だ」と、この大舞台への興奮も高まっている。「妻や、家族や多くの応援してくる人が見てくれていると思う。それに、ゴルフを知らない多くの人もいると思う。そういう人がゴルフに興味を持ってくれたら良い。大仕事になるね」と、開幕に思いを馳せた。(ブラジル・リオデジャネイロ/今岡涼太)