2016年 ザ・メモリアルトーナメント

リオ五輪有力の松山英樹「出るかどうかわからない」 ジカ熱流行を懸念

2016/06/01 08:18
五輪出場へ「まだ分からない」と悩んでいることを明らかにした松山英樹

男子ゴルフの世界ランキング15位(5月30日付け)で、8月のリオデジャネイロ五輪で日本代表となることが確実視される松山英樹が31日、ブラジルでのジカ熱流行について、「僕は(結婚や婚約を)していないけど、そういうのは気になります。(五輪に)出るかどうかも、ギリギリにならないと分からない」と出場への大きな懸念となっている心境を明らかにした。

6月2日に開幕する米国男子「ザ・メモリアルトーナメント」の練習ラウンド後に、報道陣に問われて答えた。松山は自身の不安について「どこからも情報が入らない」という現状を理由に挙げた。

ランキングによる代表決定は7月11日のため、現状は強化指定選手の一人にすぎないが、JOC(日本オリンピック委員会)やJGA(オリンピックゴルフ競技対策本部)からジカ熱に関する情報提供はないという。「そんな状況で行けと言われても不安がある」と話した。

リオ五輪で112年ぶりに五輪競技に復活するゴルフだが、世界ランク7位のアダム・スコット(オーストラリア)が代表を辞退したほか、ビジェイ・シン(フィジー)、シャール・シュワルツェルルイ・ウーストハイゼン(ともに南アフリカ)らトップ選手が相次いで不参加を表明。それぞれ事情は異なるが、理由は五輪に伴って過密化したスケジュールとジカ熱流行への懸念に集約される。

最近では世界ランク3位のロリー・マキロイ(アイルランド=五輪)も「家族への影響を第一に考えないといけない」と話した流れがある。

松山は「僕が断ったらどうなるのかなというのは、(世間の反応が)ちょっと怖い」とも話し、大きなプレッシャーの下で揺れる複雑な思いも明らかにした。(オハイオ州ダブリン/今岡涼太)

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