2015年 WGCキャデラック選手権

最下位の藤田寛之 左肩痛抱え4日間完走も「やはり寂しい」

2015/03/09 09:38
無事に4日間完走も、最下位フィニッシュに意気消沈した藤田寛之

世界ゴルフ選手権「WGC キャデラック選手権」最終日。最下位の73位からスタートした藤田寛之は2バーディ、7ボギー、1ダブルボギーの「79」を叩き、通算27オーバーでホールアウト。屈辱的な順位から抜け出せないまま、4日間を終えた。

今週は昨年から痛めている左肩のテストをメインテーマに置き、国内開幕を前に渡米を強行。「当初はかなり厳しいかなと思ったけど、4日間できて良かった」とまずは安堵したが、結果に対しての評価は当然ながら辛辣だ。「ボールが思ったところに飛んでくれない。ここまで出来ないというのは、やはり寂しい」。結果は度外視していたとはいえ、やはりショックは隠せなかった。

国内ツアーの開幕戦「東建ホームメイトカップ」までは約1カ月。トレーナーの手厚いケアが条件付きながら、なんとかプレーはできる目処はついた。昨年12月から50日ほどクラブも握れなかったブランクを、急ピッチで取り戻したい気持ちもある。しかし、肩の不安を完全に拭えない現状が、藤田を迷わせている。

「焦ってやることでマイナスが出るのならやらない方がいいし、実際に痛いことは痛い。痛みをとって、完全に直してからやるのも1つの考え方だと思っている」

痛みのピークは、左手の握力にまで影響が広がったという昨年11月ごろ。一時離脱も考えたというが、当時は小田孔明との賞金王争いの渦中。痛み止めの注射を打ちながらの出場を選び、「それが、今の痛みとかに尾を引いていると思う」と振り返った。

「国内開幕までにピークを持っていくことは、ないのかもしれない」と、完治するまで治療に専念する選択肢もあるが、「応援してくれる方々の期待もあるから…」という思いが、藤田の判断を鈍らせる。猶予は1カ月。医師とトレーナーの意見を仰ぎながら、頭を悩ませる日々が続く。(フロリダ州ドラール/塚田達也)

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