2014年 WGC HSBCチャンピオンズ

バッバ・ワトソン WGC初制覇から日本へ

2014/11/09 19:45
17番を痛恨のダブルボギーとしたあと、最終ホールで起死回生のイーグルを奪い優勝のチャンスを手繰り寄せて・・・(Andrew Redington/Getty Images)

これぞバッバ・ワトソンだ。中国のシェシャンインターナショナルGCで行われた「WGC HSBCチャンピオンズ」最終日。首位に2打差から出たレフティが「70」をマークして通算11アンダーとし、ティム・クラーク(南アフリカ)とのプレーオフを制してツアー通算7勝目、初のWGCタイトルを手にした。

無惨な終盤での後退は、演出だったのかもしれない。通算12アンダーの単独首位で迎えた16番で第2打を大きくショートさせてボギー。続く17番ではバンカーからの脱出に2打を要し痛恨のダブルボギーで、岩田寛ら5人が並んだトップ集団に、1打ビハインドという状況に陥った。

最高の見せ場は、この直後に訪れる。最終18番(パー5)。アイアンでの第2打をグリーン左のバンカーに打ち込んだワトソン。いったん仕切り直して打ったショットは、膨らむ歓声に押されるままカップへと沈み、会心のイーグルを奪った。

「17番でミスをしたバンカーショット。18番では完璧だった。クラークのバーディが確実な状況だったから、僕は絶対に入れなければいけないと思っていたんだ」。プレーオフ1ホール目で今度はバーディを奪い、土壇場でついた勢いでビッグタイトルを奪い去った。

「アメリカ以外の国で勝てたことが大きい。僕のキャリアにとって大きな意味を持つよ」。世界一の大砲は次週「三井住友VISA太平洋マスターズ」にスポット参戦。最高の手土産を持って、来日する。(中国・上海/桂川洋一)

2014年 WGC HSBCチャンピオンズ