タイガー・ウッズ、フィル・ミケルソン、ジェフ・オギルビーのメジャー・チャンピオン・トリオの会見
全米プロゴルフ選手権 事前
最近、シカゴにおけるスポーツの話題といえば、NFLシカゴ・ベアーズでのクォーターバックふたりの起用に関する論争だけでした。しかし、シカゴ・トリビューン紙の記事によって「全米プロ」もヘッドラインを飾り、木曜日の現地時間8時半にスタートする、タイガー・ウッズ、フィル・ミケルソン、そして、ジェフ・オギルビーのメジャー・チャンピオン・トリオが益々注目されることになりました。今日は、その3人の記者会見が行われましたが、デーブ・ペルツのコメントに対するタイガーとミケルソンの反応は対照的でした。デープ・ペルツは、教え子のミケルソンがタイガーと回ることを知りながら、なぜ世界ナンバーワンのタイガーを挑発するようなコメントをしたのでしょうか?その点について、ミケルソンはユーモアたっぷりに答えていました。
フィル・ミケルソン
「私の師匠は熱血漢ですからね。私は自ら論争のタネをばら撒きたくなかったので、お金を払って彼に頼んだのですけど」。
一方、タイガー・ウッズは、ペルツのいわば挑発をひと言でかわしています。
タイガー・ウッズ
「私も好調なら誰にも負けませんけど」。
ペルツが“絶好調のフィルこそ最強の選手”と発言したことで、タイガーはさらに優勝に向けての意欲を燃やしているようです。
タイガー・ウッズ
「優勝するために私はプレーしています。ほかの選手を全て倒して勝つ、それが楽しいのです」。
今回の記事を担当したエド・シャーマンは、次のように語っています。
記者
「私は、金曜日の朝、デーブ・ペルツに電話でインタビューしましたが、ペルツはミケルソンをとても誇りに思っているようで、ミケルソンへの期待を熱っぽく語ってくれました。
そして、『フィルが最高の状態なら、誰もフィルに勝てない』とコメントしたのです。その後も、ペルツは色んな質問に熱心に答えながら、ミケルソンを絶賛していました。私が、ペルツが『誰もフィルに勝てない』と言った点について、『タイガーもその中に含まれますか?』と聞くと、ペルツは『もちろん』と答え、さらに詳しく話してくれたというわけです。一方、全米オープンの覇者ジェフ・オギルビーは、『過去にタイガーと回った時はいいプレーができ、ミケルソンと一緒の時は調子がマチマチだったが、その2人とスリーサムでのプレーは予想だにしていなかった』と話しています。」
ジェフ・オギルビー
「初日、最初のティー・グラウンドには物凄い数のギャラリーが群がるでしょうね。今から楽しみですし、みなさんと同じでタイガーとフィルがどれだけ仲がいいかも気になります。私はそれぞれの選手と同じ組でプレーしたことはありますが、2人と一緒に回るのは初めてなのです。ファンにとって見応えのあるラウンドになると思いますし、ギャラリーの大声援で盛り上がるでしょうね」。
- 「ファン同士は盛り上がっても、選手同士はどうでしょうか?」
記者
「今年のマスターズでのようにフレッド・カプルスと回るのと、タイガーと一緒にプレーする時の違いは何ですか?」
フィル・ミケルソン
「会話の数ですね」。
タイガー・ウッズ
「私はメジャーでマーク・オメーラといった親友と同じ組で回ったことがありますが、スコアカードを渡すまでは全く話しませんでした。優勝のためにプレーしているなら当然ですよ」。
初日からの2日間、タイガーの組で和気あいあいのラウンドは期待できそうにもありません。さて、ミケルソンは「全米オープン」の後、ウエスタン・オープンで65位タイ、「全英オープン」で22位タイ、「インターナショナル」では予選落ちでしたが、過去3試合の成績をデーブ・ペルツがどう評価しているかが気になるところです。