今日のタイガー/再びメダイナを制するか!?10度目の「全米プロ」で3勝目を狙う!
全米プロゴルフ選手権 事前情報
2006年度の最終メジャー戦、第88回全米プロ選手権はイリノイ州シカゴ郊外にあるメダイナCCで開かれる。過去3度(1949、1975、1990)全米オープンの会場にもなっているメダイナでは、6年前、1999年に全米プロが開催されている。その年はタイガー・ウッズが通算11アンダーで優勝している。1996年の秋にプロ転向したタイガーにとって今年が10度目の全米プロ挑戦。過去2度(1999年・2000年)優勝経験があるが、3度目、通算メジャー制覇12勝目を目指し今週は熱い戦いとなるだろう。
有名ゴルフコース設計家、故RTジョーンズシニアの息子、リーズ・ジョーンズが2002年に多くのバンカーやグリーンを改造したメダイナは前回に比べて160ヤード距離が伸びて全長7561ヤード、コースレート78.1となり難度がかなり高くなっている。
4週間前「全英オープン」を制覇したタイガーは、先日「ビュイックオープン」でも好調なゴルフを続け、通算24アンダーで圧勝しツアー50勝目を飾っている。大会前の優勝オッズではタイガーがもちろん1番人気で2.4倍。フィル・ミケルソン9倍、アーニー・エルス15倍、ジム・フューリック17倍、ビジェイ・シン21倍と圧倒的な人気のようだ。
最終メジャー戦となる全米プロではこれまでのメジャー戦優勝者が初日、2日目を同じ組でプレーするという全米プロゴルフ協会のしきたりにより、タイガーウッズはミケルソンとオギルビーと同組で初日午前8時30分(10番ティー)、2日目午後1時35分(1番ティー)でプレーとなる。タイガーにとってはここ3年間は初日にオーバーパーとして出遅れるケースが多い。
タイガー「全米プロ」初日のラウンド
2003年大会「74」(58位)
2004年大会「75」(104位)
2005年大会「75」(113位)
世界ランク2位のライバル、ミケルソンとの予選ラウンドで変に意識をせずに自分のゴルフをし、良いスタートとなればタイガーの優勝チャンスはかなり広がるはず。またウィンディーシティ(風が強く吹く街)として知られているシカゴは、この時期北東からの風が吹くケースが多い。距離が長いだけではなく、フェアウェイが狭く、ドッグレッグが多いこのコースで、タイガーの課題は左ドッグレッグのパー4となる。今回は全英で活躍した2番アイアンではなくまた5番ウッドが復帰するのではないか?という噂が多い中、3番ウッドのドローボールでしっかりフェアウェイを捕らえることができれば好調なアイアンショットでアドバンテージを取れるだろう。
既にポイントトップで5度目のライダーカップ出場を決めているタイガーにとっては関係ないが今大会終了時に欧米対抗戦ライダーカップの米国チームが決定する。ボーダーライン線上、または圏外にいるアメリカの選手はかなり気合が入っているということで最終日のバックナインはどんなドラマが待っているのだろうか?1999年大会タイガーは最終日に2つのイーグルと3つのバーディを奪っているが、5つのボギーとダブルボギー(1個)と出入りの激しいゴルフを展開して、追撃するセルヒオ・ガルシアをぎりぎり1打差でかわしての逃げ切り優勝だった。