日本人選手が勝つと経済効果は○○○○億円!/マスターズ
国民栄誉賞の対象にはなる!?
国民栄誉賞の定義は、広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があった者に対して、その栄誉を讃えることとなっている。過去のスポーツ選手での受賞者は、王貞治、山下泰裕、衣笠祥雄、千代の富士、高橋尚子。広く国民に・・・という点で、選手の認知度もそうだが、「マスターズ」という試合をゴルフファン以外も認知しているかが問題。スポーツニュース以外でもトップニュースとして取り上げられる可能性は高いが、マスターズでの優勝だけでは国民栄誉賞は難しそうだ。
テレビ出演、スポンサー契約、雑誌などの出演依頼
マスターズ優勝後、ニュースとしての露出は連日行われることが予想されるが、その他でもメディアでの露出は増えるのだろうか。
まず言えるのは、選手にとってはこれからが日本ツアーの本格的なシーズンに入るため、試合に関係のない取材対応というのは極力避けると思われる。
ただし、新規スポンサー契約などのCM撮影や、ゴルフ専門に限らず、一般誌の取材などは練習日などに対応を行っていくだろう。となると、テレビのバラエティー番組などの出演に関しては、シーズンオフの12月から2月にかけて集中しそうだ。さらに考えられるのが、マスターズ優勝を題材にした漫画。選手のドキュメンタリー系の漫画が作られる可能性は高い。特に週刊系の少年漫画で取り上げられた場合、ジュニア層の新規ゴルファー増には大きく貢献しそうだ。
石川遼の推定契約金は1年間で6億円。仮に今年出場する片山晋呉、谷口徹がマスターズで優勝した場合、契約企業数では追いつくことは難しいが、1社あたりの契約金は石川に近づくことができるのではないだろうか。
石川遼のスポンサー契約内訳(年間推定)
ヨネックス 20,000万円
パナソニック 10,000万円
トヨタ 5,000万円
全日空 5,000万円
コカ・コーラ 10,000万円
ロッテ 10,000万円
凱旋パレードをした時の観衆の人数
プロ野球の球団が優勝した際など、地元ファンの前を凱旋するパレードは数十万人規模の観衆を集めている。
最近で最も人数を集めたのは中日ドラゴンズが53年ぶりの日本一に輝いた、昨年11月に名古屋市内をパレードした際の55万人。名古屋市民の約4分の1がこのパレードを見守った計算となる。 一方、個人選手の凱旋パレードの観衆だが、2006年にトリノオリンピックで金メダルを獲得したフィギアスケートの荒川静香。
地元の仙台で行われたパレードでは約7万人もの観衆を集めた。
オリンピックという大舞台での金メダルということでの関心度の高さが影響していると思われるが、方や「マスターズ」で優勝した選手の凱旋パレードにはどの程度の人が集まるのだろうか。
マスターズの知名度・関心度から考えると県民の1%程度が参加すると仮定すると、今年出場する片山晋呉が地元茨城県で行うと約3万人。谷口徹が地元奈良県で行った場合4000人は集まりそうだ。
<過去の主な凱旋パレードの観衆数>
中日(2007年、53年ぶりの日本一):55万人
横浜(1998年、初の日本一):40万人
東京読売(2000年、長嶋監督で優勝):34万人
阪神(2003年、星野監督で優勝):25万人
浦和レッズ(2004年、Jリーフ制覇):6万人
荒川静香(2006年、金メダル:仙台)7万人
朝青龍(2003年、横綱昇進:高知)5000人
結論
世界の4大メジャートーナメント。
その中でも唯一、毎年同じ会場「オーガスタナショナルゴルフクラブ」で開催される「マスターズ」は、ゴルファーにとって憧れの地であり、プロにとっては夢舞台である。だが、その一方ゴルフをやらない人にとっての認知度はまだまだ低いのかもしれない。しかし、日本人選手が実際にマスターズで優勝した場合には、その知名度は一気に上昇し、ゴルフ人気も本格的に回復してくるはず。経済効果など専門に調査している方に伺ったら、昨年の石川遼がプロ転向したことでの経済効果は100億円。もしも、日本人選手がマスターズに勝ったら、その10倍は行くと予想していた。仮に、1年間での効果が1000億というのは難しいかもしれないが、第3次ゴルフブームの起爆剤となるのであれば、その効果が1000億と言っても過言ではなさそうだ。