2013年 マスターズ

マスターズ初出場のT.ウィラチャン「冗談かと思った」

2013/01/12 14:09
石川遼とともに特別招待によるマスターズ出場を決めたT.ウィラチャン(アジアンツアー提供画像)

4月11日(木)に米ジョージア州オーガスタナショナルGCで開幕する今季の海外メジャー初戦「マスターズ」の主催者は11日(金)、日本の石川遼とタイのタワン・ウィラチャンを特別招待による出場権を付与したことを明らかにした。

ウィラチャンは12日(土)、アジアンツアーを通じて「この素晴らしい知らせを大変喜んでいる」とコメント。「個人マネージャーが私に伝えてくれたとき、最初、彼女は冗談を言っているんだと思った。招待を期待してなかったし、マスターズ出場をかけた“予選”である(3月末の)世界ランキング50位以内の突破を目指して一生懸命プレーしようと計画していたところだった」と驚きを隠さなかった。

現在世界ランキング68位の同選手は、昨シーズン3勝をマークしたアジアンツアーで5年ぶりの賞金王に輝いた。45歳353日での戴冠は同ツアー史上最年長記録を更新。出場した年間25試合で奪ったバーディはツアー記録となる346個と、アグレッシブなプレースタイルは今も健在。通算15勝はツアー史上最多記録となっている。

タイ出身の選手がマスターズに出場するのはスクリー・オンシャム、トンチャイ・ジェイディ、プラヤド・マークセンに続き史上4人目。しかし3選手は過去に1度も予選を通過したことがなく、ウィラチャンには同国勢で初の決勝ラウンド進出に期待がかかる。「予選を通過したい。それが目標になるだろう。例えそれができなくとも、自分のベストを最後までつくしたいと思う。マスターズに出る選手たちは全員が素晴らしいプレーヤーだ。そして挑戦欲を掻き立てられるコースがある」。もちろん毎年、戦いの様子はテレビで観戦。ジェイディやマークセンの経験も直接耳にしてきたが「もう一度、彼らにコースについて聞いてみようと思うよ」と意気込んだ。

オーガスタナショナルGCのビリー・ペイン会長は今回の2選手の招待について、アジア諸国でのゴルフ活性化を期待した。「私にとっても、これからマスターズや、他のメジャーにも出たいと思うたくさんの選手たちにとっても素晴らしい出来事だ。私の年齢でできるんだから、若い選手たちにもきっとチャンスはあるんだから」とウィラチャン。後輩たちの今後の活躍にも期待を寄せていた。

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