PGAツアー「ベイヒル招待」注目はエルス!?
過去2連勝を上げているタイガーがもちろんギャラリーの大本命ではあるが、「ジェニュイティー」そして「ドバイ」と2週連続優勝を成し遂げて波に乗っているアーニー・エルスにやはり注目が集まる。ほんの数週間前、記者団は同郷のグーセンの好調ぶりについてエルスに取材していた。しかし今は立場逆転である。
レティーフ・グーセン「今年に入ってエルスの調子がどんどん上向きになっているね。実力はもともとあったけど、優勝へのモチベーションが高まったようだね。」
アーニー・エルス「不思議だね。成績が良くなると急に注目の的だ。ここ2ヶ月間で世界中を回ってプレーして来たけど、どれも実を結んでくれたんだ。」
「ジェニュイティー・チャンピオンシップ」でタイガーに追われつつも逃げ切り、翌週の「ドバイ・デザート・クラシック」での2週連続優勝。さらに2月にオーストラリアで上げた優勝を加算すると、エルスは世界ランキングで2位のフィル・ミケルソンにたったの0.5ポイント差まで詰め寄っていた。このエルスの追い上げにミケルソンは危機感を感じているのだろうか?
フィル・ミケルソン「エルスに追い抜かれるとかそういう風には考えていないよ。どの選手も『ザ・プレーヤーズ選手権』と1ヶ月後に控えた『マスターズ』の事が頭にあるからこれから上り調子になるようにエンジンがかかって来ている。僕も同じだよ。」
「ドバイ・デザート・クラシック」で優勝を遂げたエルスは今の目標を「タイガーを捉えること」と言っていたが、年始めにはそんな強気な発言は出ていなかった。
アーニー・エルス「年始めはただ単により良いプレーが出せるようになりたいと切実に思っていた。この半年間、自分のプレーに力を集中できるように訓練してきたんだ。努力がだんだん報われてきたというところだね。」
タイガー・ウッズ「エルスのいまのプレーにはキレがある。良いプレーが安定している。一流プロが本領を発揮している姿を見るのは嬉しいよ。」
誰もがエルスの好調ぶりを認めているが、もともとエルスは世界トップ級の選手、なぜいまこんなに注目を浴びるほどの活躍が出てきたのだろうか?
アーニー・エルス「いろんなことが上手くまとまったんだよ。技術面ではレッドベターと2年間やってきて、その成果が出ているし、なによりも精神的に前向きになれている。また肉体的にも良いトレーナーと出会えたから、総合して最高の状態にあるんだよ。」