T.ウッズ、7年ぶりのマスターズ制覇なるか

今季の海外メジャー初戦「マスターズ」は5日（木）、ジョージア州のオーガスタナショナルGCで開幕。タイガー・ウッズには2005年大会以来となる7年ぶり5度目の優勝がかかる。

2週前の「アーノルド・パーマーインビテーショナル」で米国PGAツアーにおいて約2年半ぶりの勝利を飾ったウッズ。開幕2日前の3日（火）にはフレッド・カプルス、ショーン・オヘアーとともに練習ラウンド。その後、公式会見に出席した。

ここまでのコースについてウッズは「（ここ数日間で）雨が降ったこともあって、少し湿っている状態。きょうもボールに泥がついてしまった。乾いてほしいが、予報は雨みたいだね。グリーンは完璧な状態だと思うけど、やわらかくて止まりやすい」とコメント。そして昨シーズン終盤からの上向きの状態をキープしていること、そしてパッティングの好調さもアピールした。

「もう人生の半分、このコースでプレーしてきた」と昨年12月に36歳になったタイガー。「どうプレーすべきか、どこへ打ったらミスになるかは分かっている。自分よりも経験豊富な選手にも、たくさんアドバイスをもらってきたからね」。優勝を逃してきたここ6年も、一度もトップ10を外しておらず、自信は揺るがない。

勝てば、ジャック・二クラスに並び米国男子ツアー史上歴代2位タイの通算73勝をマークする。今大会は昨年の最終日に失速したロリー・マキロイ（北アイルランド）とともに、優勝候補筆頭に上げられているが、ウッズは一回り以上年下の次代を担うスターを賞賛した。「誰にでも起こりうる、ひどいラウンドの中から、彼は学び、それを乗り越えた。そして全米オープンで衝撃的なプレーを見せたんだ」。覇権を狙うマキロイ、完全復活を狙うタイガー。開幕直後はこの2人を中心にしてトーナメントは進みそうだ。

注目の第1ラウンドはミゲル・アンヘル・ヒメネス（スペイン）、そして昨年度の日本ツアー賞金王ベ・サンムン（韓国）とともに現地時間5日午前10時35分にスタートする。（ジョージア州オーガスタ／桂川洋一）